おふとん

君たちはどう生きるかのおふとんのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿の最後の作品になるかもしれない作品。にも拘らず事前情報、宣伝一切なしという、謎に包まれた作品。

ポスターの鳥は何なのか、どういうストーリーなのか、一切わからない状態で見に行きましたが、結論から言うとみてもよくわかりませんでした。

面白いか、面白くないかでいうと、・・まあ面白くはなかったんですが。
何となくすごいものを見たなっていう感動は残ったので、見てよかったと思います。

何というか、名画と呼ばれる絵を美術館で見たときのような感じ?
凄いというのはわかるし感動もするんだけど、教養がなくて何がどうすごいのか説明できない感じ。

中身は児童文学っぽくて王道といえば王道なんですが、どことなく内向きというか、これたぶん宮崎監督自身のことなんだろうなっていうのと、今までのジブリのセルフオマージュっぽいシーンがいっぱいあって。
ここはトトロっぽい、ここは千と千尋っぽい。ここはもののけ姫、ここはポニョみたいに今までの作品のパッチワークみたいな感じでした。
ただ、わかりやすいエンタメ要素は一切なく、ただただジブリっぽい要素を煮詰めたような作品でした。

冥界行の要素もあり、ダンテの「神曲」とか、不思議の国のアリスとか、「パンズ・ラビリンス」とか、ティム・バートンやギレルモ・デルトロっぽさもありました。コミカルなんだけど不気味だし怖いっていう。
あと、あの謎の鳥推しは何なんだ、怖いよ。
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