maimai

君たちはどう生きるかのmaimaiのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2023年49本目
(7月15日 2回目鑑賞)

面白いかつまらないか、というようなカテゴリには収められない作品。
「スタジオジブリの集大成」と言って過言ではないと思う。
そして、これぞまさしく「宮崎駿」といったところ。

今までのジブリ作品のオマージュが至る所に散らばり、こんなシーンどこかで見たような…となるのが楽しい。
個人的には少し不気味なシーンや理解に苦しむシーンもあるが、そういう描写こそが、ジブリをジブリたらしめているのではないだろうか。
正直、ハッピーエンドなのかどうかすら判断しかねる。

面白かった?とよく聞かれるが、他人の意見を見るか見ないかの判断材料にしているのであれば、少なくともこの作品においては楽しめないかもしれない。

そう。「面白くはない」。
今作は、ジブリのジブリたる所以を再認識する作品だと思う。
本家本元である宮崎駿が数年ぶりに手がけただけあって、作品自体が、本来のジブリのあるべき姿に戻ったのだと感じた。

エンドクレジットが、キャスト名だけで役名がセットになっていないので、誰がどの役なのか分かりづらいのが難点。

ただキムタクはすぐにわかった。
ハウルの時に強く感じたことだが、「キムタク感」が拭えていない。
しゃべっているのが、ハウルではなく、あくまでもキムタクなのだ。
演技が上手い下手の問題ではなく"なりきれていない"。
良く言えば存在感があるということにもなるが、声優には不向きだ。
キムタクほどではないが、木村佳乃も然り。
あいみょんは…下手というより、不慣れ感がすごい気がした。

主題歌はとてもよくマッチングしていたと思う。
自分なりの解釈を整理するためには、何度か見る必要がありそう。
maimai

maimai