松岡茉優

君たちはどう生きるかの松岡茉優のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

この世界に生きる人間ひとりひとりが扉を開け続けることで「人生」は流れていき、それらの集合体によって「世界」がどんどん構築されていく。積み木を積み重ねてできていく「塔」はこの「世界」のメタファーであり、それらは人間ひとりひとりが扉を開けていかなければ構築されていかない。部屋の中に篭り、扉を開けたくない時は仮想空間に逃げ込むことで、どの扉を開けていくか見えてくるみたいな優しさのあるメッセージ性を感じた。
まず、人間が映し出されたときに少し安心した。あのポスターからは想像もできなかったもんで…笑。飛行機の次は鳥!戦闘機のような人工物よりも自由に飛び回る鳥のイメージはとても良かった。にしても、あのインコ達キモ過ぎる。インコ達が飯を食っているのが垣間見えるショットキモすぎて最高。幼少期の『千と千尋』のトラウマが垣間見えた気がした。ジブリの映画って飯を食ってる時の「うまそうな飯」と「不味そうな飯」の差が激し過ぎる。
ポスター1枚の事前情報しかない映画がたった4日間で20億も稼ぎ出すのは素直にすご過ぎる。宮崎駿以外の監督が本作を出したらどのような評価だったのか気になる。あともう1回みたい。
松岡茉優

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