ハル

君たちはどう生きるかのハルのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

本がずらっと並んだ塔の中に入っていく辺りで、この物語が最高で好きだと決めてしまった。

分かったか、と問われるなら分かっていないことが多くて、理解するためにもういっかい観たい。
でも理解できない、説明がつかない、という点で世界がそのまま、言語を介さずに伝わってきた気がして、それを為せることに感嘆した。できればそのまま味わいたい。解釈せずに。

ハウルが好きなのでハウルと共通点を色々見つけてしまうけど、他にもナルニア国物語やはてしない物語、オズの魔法使いや不思議の国のアリスを思い出す。大好きな色褪せない物語たち。

エンドロールまで完璧だった


・菅田将暉全然気づかなかった。ufotableも
・コペル君の話じゃなくてちょっとホッとした。
・蔦が巻き付く家、緑に塗られた棚、ソファ、幕...魅力的な空間が多くて、そういう面でのジブリの魅力をスクリーンで初めて体感した。
・最近小説を、良いフィクションを探し求めているのだけど、その欲は期せずしてこの映画で満たされた。同時に物語のパワフルさ、みたいなものを感じてもっと読みたくもなった。帰り道で久しぶりに絵本なんか買ってしまった。
・観た後も、あれはどういう意味だったんだろう、とかどう受けとめたらいいんだろう、とかぐるぐるもやもや考えてしまう。そんな映画が好き。
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