テトラ

君たちはどう生きるかのテトラのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

空から「様々な時空を繋げる塔」が降ってきたら「まあこういう結果になるわな」って感じ。

裕福というだけでイジメは起きるように世界は理不尽で埋め尽くされている。
それに対し、受け入れる者(ここは地獄だと言いながら下の世界で生活し続けるペリカン)、逃げる者(人間の少ない下の世界で眠るナツコ)、戦う者(悪意溢れた石でギリギリ世界を繋ぐ大叔父)等々…。
どれも考え受け入れた末での行動であり、間違いではない。
しかし初期の眞人は「嫌だ」という気持ちだけで生きており、その行動は一時の感情的なものだった。
もちろんそれが悪い事ではないが、本を読み「わらわら」のために魚を捌きアオサギと友達になり…をしている内に「他者の思想」「犠牲の上で成り立つ生活」「自分という人間の重要性」を知っていく。
と言っても、それを知らなくても生きてはいける。様々な生き方がある中、君たちはどう生きるか、という訳だ。

雰囲気ゲーを最後までクリアした気分になる。遅い時間の上映で観るのがオススメだと思います。
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