フィルマサオ

君たちはどう生きるかのフィルマサオのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

前情報全くなく観て、観終わっても他の感想を見ずにかいてみる。
正直に全く意味がわからなかった。ハリーポッターくらいわからなかった。帰り道に反芻したけどわからなかった。なんか深いものがあるんだろたぶんとは思わせてくる、この映画がまじで人として会ってたらめっちゃ嫌なやつ。相入れない。会う前の下馬評でめっちゃ試してくるやつと同じだわこの気持ち。

とはいえ、全てにメタファーがあるんだろどうせとかんがえて、まずセキセイインコについて考えた。
なぜセキセイインコなのか。数いる鳥の中でなぜか。ぜったいなにかある。後半、石や岩だかなんだか言ってたから、そもそも石の精のインコなんだ。日本語だと。石精鸚哥。絶対そうだわ。石にまつわってるからセキセイインコを使ったんだ。あの岩がどっかから落ちてきて、大叔父が囚われて。という風になかなか考えたけど、石精インコがどう関わってくるのかまじでわからない。一旦隅におく。

インコもそうだけど、まずサギ、あの青鷺について考えなければ。
中盤に、お前は嘘なのか真を言っているのかみたいなくだり。あれにこの映画の一つの主題が存分に隠れていると思う。そう思う。そう思うけどマジでわからん。疑えってことなのか。いやそもそも嘘とかホントとかまじで意外にも人生において、生きるにおいてそんなに重くかかわっているかな。そんなだよね。わからんから一旦横に置いておく。

あれだな。中盤の死にゆくペリカン。あの言葉。あの言葉にやっぱりあるんだよ。地獄みたいなこと言っていた。こういう世界でこういう使命を与えられてその繰り返しでみたいな。いいねこれ。ここな気がする。重要なところは。あれは現実世界と別のもの、というか、下にある的な感じだった。あの白いワラワラが現実世界の生命で、上空まで辿り着ければそれが生まれる。ペリカンはそれらが飛んだ時に食べにくる。それしか生きる術がない。それが地獄だと。なんでペリカンなんだ。絶対なんかある。ペリカンである所以が。紐解く。ペリー感。そう、あのペリーだ。たしかにペリー来航は当時近代化していない日本に衝撃を与えた。新しい時代の幕開けを告げるペリー来航。世界の進歩と近代化のうねり。新しい時代。世代。眞人。眞人が新しい世代で、大叔父からの世代交代。ペリー来航で、世界の近代化を知る日本人。そして大政奉還へ。近代化へ。近代化への強烈な批判だ。そして、敷かれたレールを繰り返し走る現代人へのメッセージだ。

鳥。鳥が多いことも何かある。鳥は空を飛べることから、自由だとたとえられる。自由だけど、青鷺は嘘をつくから友達がいない孤独を。セキセイインコは象をも食べる強欲さ。ペリカンは決められた環境で生きなければならない厳しさ。本当に君たちは自由なのか。という問いかけをしているんだろう。真に自由なんてことはなく、何かに囚われて生きている。それを知りつつ生きていくんだ。そういうメッセージがあるんだろう。鳥の自由にも限度や縛りがある。不自由の中の自由が一番自由を感じられる。これは宮崎駿の言葉ではなく僕の言葉です。

火の描写にもあるだろうなにか。
火はあったかい。あったかい家族。そんなのは誰かが描いた絵で。核家族化という話が出てきてもう遠い過去だ。いまはもういろんな家族の形があって。しかし、希薄な世代ギャップのディスコミニュケーションが進んで。一旦置きます。

いや、この現実世界ともう一つの世界についてが一番言及するところだろう。
なんなんだあの世界は。死なのか。三途の川なのか。海なのか。いや生まれていくワラワラということを考えると、ポジティブな意味を持つ気がする。ワラワラは我々なんだ。でも、暗澹として死を強烈にイメージさせる。あの大魚捌くとことか、殺生がだめだとか。殺生がダメなあいつらはなんなんだろう。殺生は穢れ。仏法とかそっちか。そっちじゃなかったら、環境保護団体とかそっちか。殺さずとも食うってやつか。学校で育てた豚を食べろってことなのか。一旦置く。

あのつみきだな。石。あの積み石は子どもの死を弔うときに川にやるな。賽の河原。世界を永らえてるとか言っていたけど、やっぱり死を連想させる。木じゃなくて石だし。となるとやっぱりあの世界は死に近い世界なのか。さっきの鳥のことに関して、六道に繋がるかと思ったけど全然足りなかった。最後に石を持ってきた話も引っかかる。引っかかるけど何かわからない。大学の時無人島サークルに入っていた。愛知県の無人島へ行く際、漁船で漁師のおっちゃんに島の物は絶対に持って帰ってくるな、特に石はダメだと言われたことがあったから引っかかっただけかも。これも置いておこう。石だけに。

あと、眞人のあの自傷行為。あれも気にかかる。最後らへんで回収したなと思ったけど、何を回収したのか全くわからなかった。けれど回収ポイントということだけはわかった。去年、働いている六本木の店のバーカウンターで従業員の19歳の病み系トー横キッズ風女の子が営業中に店長に怒られて、ハサミでリストカットしてたのを目撃した。まじかよと思ったため、僕が自傷行為に敏感なだけなのかもしれない。その女の子は更生させたい親にオーストラリアへ強制的に留学させられ、相変わらずの精神状態でホストファミリーを困らせて、警察を呼ばれて放り出されたらしい。その自傷行為はまだ回収ポイントには至っていない。宮崎駿なら回収してくれるのではないか。淡い期待を抱いた。

以上より、全く意味がわからなかった。
はやく誰かの感想や考察を見聞きしたい。