503

君たちはどう生きるかの503のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分用

【ストーリー】
戦時中母を亡くした眞人は数年後父の再婚で田舎に引っ越す。
そこで不思議な塔を発見し喋るアオサギによって異世界へと足を踏み入れる。

(1幕)
ーーーー
戦時中、母を火事で亡くした眞人
ーーーー
数年後父が再婚し田舎に引っ越す
→地元の子どもと喧嘩 自分で頭に傷をつける

家の敷地内に塔を発見する(喋るアオサギ)
母(ナツコ)が姿を消す
→塔に向かう

(2幕)
塔の内部から「下の世界」に入る
ペリカンに襲われたところをキリコに救われる
→アオザキと共に母を探す旅に出る

インコに襲われたところをヒミに救われる
→ヒミの協力でナツコを発見
→拒絶されその場で倒れる

夢の中で異世界の主 大叔父と再会
(眞人に異世界を継いでほしい)

目を覚ます インコに囚われていたがアオサギに助けられる
→インコ王に囚われたヒミを助けに行く

(3幕)
ヒミを追って再び大叔父のもとへ
異世界を建て直すために石を積まないといけない
→眞人はそれを拒否する(私は悪意を持った人間)

インコ王が石塔を破壊する
→異世界が崩壊する
→現代に戻る

2年後、田舎を離れる(石を持っている?)

【構成】
異世界に行く前がじっくり描かれるため
戦時中の人の生活や眞人の人間性がよくわかる
→それにしても長かった印象

そのため異世界に行ってからは展開がどんどん変わるためついていけなくなった
気づいたら終わっていた程。

欲求
母に会いたい
→ナツコとの関係がうまくいかない
→最終的には和解する

自分の中の悪意
→自分で頭を殴る(眞人の悪意)
→最後の石を積まない
→それでも生きていく

【演出】
細かいところにジブリの良さが出る
走るシーン、食べるシーンは特別に良い
コミカルでみずみずしい動きをする

【映像】
映像は素晴らしい。
やっぱり自然を描かせたら右に出るものはいない。
独特の色味はもちろん。動きが良い。
海の波のうねり。水飛沫。
草木のゆらめき。星々の美しさ。

人のコミカルでオーバーな動きもジブリらしい。

【感想】
宮崎駿の最新作。
ジブリはどれもそうだけど今作はいつもより
掴みづらい。

亡くなった母の影を負いながら
ナツコを助けるために異世界を冒険する話。
その中に独特の死生観であったり
誰の心にも潜む悪意とどう向き合って生きるかを問いただす。
考える所が多すぎて気づいたら終わっていた。

それでも映像はやっぱり素晴らしい。
自然の描き方はさすがの仕上がり
海に空、草木、ジブリっぽい場所が全て詰め込まれていたように思う。

冒頭の火事のシーン
コミカルな動きにスピードのある演出
あぁこれだよな。ジブリって。とグッときた。

あの石の塔。
少しのズレで崩壊してしまう状況。
今のこの世界もそう。
人間の心もそう。
誰の心にもある悪意と共に生きながら正しく生きていかないといけない。
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