このレビューはネタバレを含みます
まず私はそんなにジブリファンではない。
宮崎駿監督作品で言えば、一番最初に見たことがあるのは、未来少年コナン。
そして風の谷のナウシカ。
トトロ、紅の豚、千と千尋、くらいな感じ。
ほかジブリ作品は、子供が見たがってレンタルしたものをチラリチラリ見た感じで、そこまで大好きという訳でもない。
今回見たのは、選択肢の中で、時間があったから、という映画ファンあるまじき選択で見ました。ごめんなさい。
予告もほとんどなく、賛否両論と評された、ということしか知らない新作。
どうやらタイトルは、本のタイトルであって、本が原作ではない、ジブリ作品のオマージュが散りばめられている、という情報のみで鑑賞。
結論、訳わかんなかったけど、インパクトがあって、私は好きだった。
コナンぽいとこも多々あったし（垂直に壁は登ってないけど）、釜爺も彷彿としたし、千と千尋の舞台感もあるし、わらわらはまっくろくろすけの白版って感じ（笑）、あんまり知らない私でさえオマージュは感じられた。
戦争の時代。火の手の中を走る少年。
もうただそれだけで掴まれた感じ。
アオサギの変化は、まるで千と千尋の、なんていうんだっけ、カエルのやつを彷彿。
美しさとグロさと、光と影と、弱さと強さと、正気と狂気と、人間の様々な感情が蠢く世界。
ドロドロとした世界に人間って生きてんだな…と感じつつ、だからこそどう生きるか、そう問いかけられているような、でもそれは私の主観であって、きっと観る人によって、何を感じるのかは変わるであろう万華鏡的な作品だと思った。
うーん、レビューでみた、子供が見たら、なんだコレってなるかもっていうのは確かに納得。
観る年齢とかそれまでの経験値でも感じ方にかなり幅がでそうな作品。
だから賛否両論なんだろなーと納得して見終わりました。
終わり方はさっぱりしていて好きですよ。
