命が生まれる場所は地獄と呼ばれていて、そこを治める創造主。
君たちはどう生きるか、というタイトルに引っ張られるけど「死」を強く意識させる話だったように感じた。
まあ、死ぬことを前提にしたタイトルなのだろう。宮﨑駿が現在何を考え、死をどう捉えているのか。鑑賞者がそうしたことに考えを及ばせるように誘導する意図があったのだと思う。
生と死というモチーフを扱う以上、話はそれなりに重厚でなければいけない気がするが、ストーリーとしての厚みはそこまで無く、それを補うために旧約聖書的な世界観を構築したんだと思う。
宮﨑駿がどこまで考えて、解釈や理解をどこまで鑑賞者に投げているのかは彼自身しか知らないけど、少々投げやりな終わらせ方だなと思ったのは私だけじゃないはず。
けれど、最後のシーンで主人公が神の積木をデスクに置き家を後にしたことから、明確な意図は伝わった。
優しい言い方をすれば、家族の再生と創造の話だった。
もう久しくジブリ作品を見ていなかったからジブリが子供向けだってことを忘れていたけど、割と序盤らへんでそれを思い出した。
てか、🇺🇦の旗を揚げてる船無かった?
気のせいかな。