監督、鳥にトラウマでもあるのかな。
こんな超話題作なら否が応でもネタバレに触れそうなのに流れてこなかったのが不思議だったけど、話が説明しづらすぎてネタバレが少なかったのか。
宮崎駿の夢の中にいるような感覚。
寝苦しいようなどろりとした嫌な気持ちにもなるのに、懐かしさ、ワクワクさを感じる自分もいて、でも最後は、目覚めた直後に感じる爽快感となんだか大切なものを失ったような喪失感を覚える不思議な作品だった。
母を亡くしたあとの主人公がずっと固い表情で、感情に蓋をした様子だったのが観ていて悲しかった。冒険で彼は自分を取り戻せたんだろうか。
ジブリ特有の建物、調度品、液体や風の捉え方はやはり素敵。
宮崎駿、これはまだまだ描けるなと思った。でも次は話に翻訳者を入れてください。