愛河英太

君たちはどう生きるかの愛河英太のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.7
昨日の鑑賞から一夜明けて、レビューを書くというより、自分の感想を残しておこうという気持ちになった。

人から頂いたスタバのドリンクチケットを使ったところ、700円分使わなければならないらしく、しかも2種類はNGで。

数億年ぶりに「抹茶クリームフラペチーノ」を、しかも人生初の“ベンティ”サイズとやらを注文。

このサイズの糖質はまずいんじゃないか。スタバなう。


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昨日も、いつもの通り、ほとんど事前情報なく、知っていたのはこの2つ。

・ジブリ映画であり宮崎駿さんの数年ぶりの作品であるらしい。
・タイトルは「君たちはどう生きるか」であり、表紙に青色の鳥さんが飾られていた。

開始5分とはいかないももの15分から20分くらいで「魔女の宅急便」のようなわかりやすいストーリーで、終わった後に心がホッコリするタイプではないと察する。


「はいはい。今回もそっちの方ですか。ハウルとか、クレイジー系の方ですか。」と。


私は単純な人間なので「魔女の宅急便」タイプの方が好きである。(魔女の宅急便も単純ではないが)



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見終わった。

評論家でもない、ただの一般人なのに、映画を一本見終わるとどんなメッセージがあったのかなんて考えはじめて考察を始める自分が憎たらしいが、

素直に思ったのは、

「何がなんだかわからなかった。」ということ、(情けない)

加えて、

「君たちはどう生きるか」というだけあって、「こうやって生きていこう」という感想でも持てるのかと期待していたが、「どのように」ということでもなく、


「とにかく必死に生きていかねば」とは思わされた。


描かれている状態は、はちゃめちゃだったのに、なぜか充実感はあった。






久々にフィルマークスを開く気になったのも、何か心が動かされたからなのか。も。



内容がハチャメチャだと思ったけど、そもそも他のどのアニメーションも内容なんてハチャメチャだし、我々は、ジブリの映画を見に行く時点で、





“なにかメッセージをもらいに行っている”感覚なのかもしれない。(“説教を受けにいく”みたいな)





それが受け取れない(自分自身で処理しきれない)と

「良い作品でなかった」とか、「今回はあまり好きでない」とか言い出すのかもしれない。






とにかく、世界で起きていることはハチャメチャだし、

「まぁ。必死に生きていくか。」と思ったのだった。ただのそれくらいです。




■子が強し
ジブリってどうも、凛々しくというか、凛としたというか、力強い。いつも子供が。眞人、強い。

■君たちは、
誰に向かって言っているんだろう。宮崎駿さんには息子さんがいるらしいし、見たらどう思うのだろう。胸が辛そう。この内容。最後の作品にならないことを祈る。

■ホッコリシーン
・青い鳥と眞人が友達になったところ
・なつこさんを眞人が母さんと認めたところ
・お守り人形になったおばあちゃんも最後にちゃんと帰ってきたところ
・眞人が若かりし母さんに会えたところ

■上の世界と下の世界
上か下かわからないけど、この感覚は常にある気がしてしっくり。
上と下=良し悪し ではないのだろうけどダークサイドに近いようにも思えたし、
自分次第で、自分の人生がどっちに転ぶかわからない緊張感がある。

■最後の選択
最後に「え、大叔父の後を継がないの?」と思ったけど、あれこそ世界平和ではないし。
現実のこの世界も自身の主張を繰り広げている現象だらけで、大叔父みたいな人が色々な国にいる感覚。眞人の選択。迷いなし。凄み。

■集合体
この映画、集合体恐怖症の方、大丈夫?かしら。心配。私はそうでないけどきつかった。目の多さとか。

■キモイ
やっぱり、無数のペリカンとか、カエルが顔まで登って来るとか、いつまでたってもキモい。
キモいものはキモい。嫌い。

■キムタク
キムタクにあの父の声を背負わせるって、最高のディスりなのか。ジブリとキムタクの関係も知らないし、リスペクトともとれるけど、実はディスってる?(私はキムタクはカッコイイと思うが)

■自分の傷
頭を石で傷つけるシーン。子供あるあるともとれるが、胸が痛い共感。わかるわかる。自分の弱さゆえに。


色々な人の感想を読みに行こう。岩波文庫の本も買ったぞ。
愛河英太

愛河英太