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君たちはどう生きるかのriのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

分からないという感想も、こういうのはもういいという感想も分かるけど、でも、これは宮崎駿の渾身の傑作。
(でも受け取り方は人によってマジで様々なことが想像に難くないのでおすすめはできない)

見て2週間くらい経って、ようやくぶったまげた理由や宮崎駿のヤバさえぐさが分かってきたところ。82歳にして、82歳だからこそ、最後にここまで開陳してくれたのでしょうか。総決算だ。

眞人は自分を産む前の母に出会って、ほとんど恋に近い感情を仄めかしながら物語は進み、最後ヒミは空襲で死ぬけれども眞人を産む未来を選択する。
そのときのヒミのセリフときたら。
度肝を抜かれるし泣かせるし、こんな母性(とその信仰)を前にしたら、今の日本の根深い問題に納得してしまう気がする。
父は不在で、母子密着で、卵たちは生まれることができず、そしてイデオロギーしか叫ばないインコたちのイメージの世界。

マザコン、初恋の女の子、処女性の神格化?こんな言葉で片付けるのもまた違うかもしれない。新海誠も村上春樹も是枝裕和も、リスペクトしつつ、おじさんたちは皆どうしていつも根底にきもいことちらつかせるんだろうと思ってた26歳女、ここまで言ってくれてやっとわかった気がします。うーーーーーん。
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