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君たちはどう生きるかのkazuoのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.9
宮崎駿監督作品はナウシカと千と千尋と魔女の宅急便の3作しか観ていないので、あまり語れるレベルじゃないけど💦
そもそもあまり興味ないというか💦
でも今作はそんな自分でもタイトルと宣伝しない戦略に興味惹かれて鑑賞🎵
全く前情報なくどんな展開になるか分からず観ていたのでそうくるのね🎵な楽しさがありました😄
観念的で分かりづらいとの評判を耳に挟んだけど、そんな複雑じゃなかったかな🎵
社会の進化における建前(これは民主主義にとって平等を成立させるために重要)によって見失いつつある自然の摂理を自然崇拝主義を感じる宮崎監督が、彼らしい壮大なファンタジーに落とし込んだ楽しい作品でした。

以下ネタバレ気味なので注意して下さい⚠️

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自然崇拝の印象がある宮崎監督。そして今作のタイトル。
ヒミの救済とそれにおいて生じる犠牲、人を喰らうインコの恐ろしさ、わらわらを食べるペリカンとわらわらの食糧のために魚を釣り捌く殺生できる立場のキリコ。その魚をわらわらが食べる。敵対していた青鷺と目的のために協力する眞人が最後の方で青鷺を友達と言い、行為が生きるためや理想の為など理由がある事を多面的視点から知る事で、一方的な善悪の不在を理解する。
これらは成熟社会で見失いつつある自然の摂理や同タイトルの書作における「人間分子の関係、網目の法則」を想起させる。

大叔父からの世襲を断りイデア的理想郷の可能性より不完全で前途多難な現実に戻る選択をした眞人、そしてどこか終わりを感じさせないラストは「まだまだ伝説になんかなんねーぞ!」な宮崎監督の現役続行の意思表示?
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