ぶぶこ

君たちはどう生きるかのぶぶこのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿の「君たちはどう生きるか」を見ました。事前広告もなし、パンフレットすら売らない、見た人は気を遣ってネタバレを避ける、ということになっていますが、あまり読む人もいないこちらでは、少しだけネタバレ感想を呟きますか。読みたくない方はスルーしてください。

1.原作ガン無視。級長の川瀬君も出て来ません(笑)。最初は「風立ちぬ」みたいな感じで進んでいくのかな、と思いきや、最初に家の女中のお婆さんたちの造形を見て「あ、リアル志向ではないんだな(千と千尋方面のだな)」と覚悟を決めたら、その通りでした。
2. 映画としては勿論well-madeだが、僕の好みではなかった、というのが正直なところ。僕がいわゆるファンタジーが苦手だということを改めて思い知らされた。
3.これは宮崎駿の「ナルニア国」ですね(重大なネタバレ)。戦争で疎開して、疎開先で異世界への扉が開いてってあなた、と正直思いました。ということで、「家庭での不和、ギクシャクがあり」「ふとした事から異世界に飛び込んで」「少し大人になって帰ってくる」という、ジュブナイルものとしては、ものすごく保守的かつ王道のストーリー。にしても、継母になるナツコは、叔母にあたるのかな。なら「ソロレート婚(亡くなった妻の姉妹と再婚する形式)」ということになるか。
4. なお、宮崎駿の好みというか、一種のフェティシズムは画面に横溢していたな。元ネタ云々というより、「宮さん、こういう描写や造形が好きなのね」という感じ。
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