レビューや感想をしたためるのがとても難しい。
いろいろなことを代弁している作品のように思う。
アニメのことは全く詳しくないので良くわからないが、絵としては少し時代遅れなのかもしれない。
ただ、そんなものはどうでもいい。
CGで動画が作れて手描きより綺麗なものができるのであれば、手描きで上手い絵を描くスキルを磨くことは意味があるのだろうか。
AIでエキストラを量産して派手で感動的な画を作れるのであれば、人間を演出する力を磨くことは意味があるのだろうか。
ただ、そんなことはどうでもいい。
この作品を見てそう思った。
良いとは言えないけれど、先人が積み上げてきた世界がある。
負の遺産を含めて、これから積み上げていくのは私たちの世代であり下の世代の役目である。
私たちはどう生きるか。
これはもちろん個人の見解だけど、宮崎駿氏は自分で積み上げてきた世界にネガティブなものも感じているのかもしれない。
そして、彼がポジティブだと思っている世界も私たち世代にとってはネガティブなものであり、それを壊すことも許してくれているような、そんな気もした。
