鑑賞後の気持ちは『はてしない物語』とか『ナルニア国物語』の読後感に似ている
主人公と一緒に遠いところまで行ってまた懐かしい場所に帰ってきたような
物語のプロットとしてはわりとタルい部分も多いんだけど(前半だいぶたるかった)圧倒的な映像力、アニメーション力で魅せてくるので不満を画力でねじ伏せられてる気がした
メアリーポピンズで、鳥と話せてる赤ちゃんの双子が、1歳か2歳かになった時に動物の言葉がわからなくなって、それに気づいた鳥がポピンズに「みんな大きくなったら忘れるんだ、あんた以外は」みたいなことを言う話を思い出した
メアリーポピンズにしろ、はてしない物語、ナルニアにしろ、なんだかとにかく小さい頃に読んでわくわくしたファンタジー小説のことをたくさん思い出して懐かしい気持ちになった
幼少期にジブリを通ってないからこう思うのか、ジブリで育った人はジブリの集大成!みたいな感じでこの映画をみるのか、どうなんだろう、気になる
ややネタバレ(この作品、ネタバレをみたから見方が変わるようなものじゃなさそうだけど…)
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昔の母やばあやと出会って冒険する、というのはマーニー、
旅館やトンネル、湯婆婆の千と千尋、
ハウルの動く城と塔…
などなどいろいろなジブリ作品へのオマージュがあり、「遺作」と言われているだけのことはある
カエルとかペリカンがなんか言いながらわらわら集まってくる(ワラワラもわらわら集まってくる笑)アニメーションの部分が好きだった
「ここが天国かぁ🥺」と涙するインコが良い
作品内で宗教観がいろいろごちゃ混ぜになっているような気がした
地獄と呼ばれる下の世界(主人公が最初に沈んでいくところ)が恐怖に支配されているわけではないところが興味深い
ペリカンにとっては苦しい場所かもしれないけど
あと天使が空から降りてきて子供として母親に宿る?みたいな思想が特にキリスト教的にはよくあるような気がするけど、本作では下の世界からワラワラが上がっていく設定だし
あとは産屋が恐ろしいところ、汚れたところとされていて、このあたりは日本の土着の信仰的なものかな?と思ったりとか
天地創造の神も出てきたりなんかして…
とにかくなんかいろいろ混ざってる
私はメアリーポピンズみたいに生きたいです😤笑