難しかった。
映画として、その作品の世界観の中で完結しておもしろいか、と言われるとあんまりおもしろかった、楽しかったとは言えないかなと思った。
ただ、いろいろ考える余地があって、考えるのが楽しい映画ではあるとおもった。
とりあえずファーストインプレッションとしては、宮崎駿の引退宣言なのかなと思った。大おじさんが宮崎駿にしか見えなくて、ジブリ映画、大衆向け映画を作っていくのはもう無理だということを言っているのかなと。
アニメで世界を作るということの繊細さ。積み木を頑張って作って、やっとたった1日の安定を得ることができる。それをさらに安定させるパーツもあるけど、そこには悪意がこもっていることもある。それを絶妙なバランスで保てないと良い映画で売れる映画っていうものはできない、という実感が込められているのかなと感じた。
また、宮崎駿が昔から言ってる、アニメというものに閉じこもってないで外の世界で遊ぶべき、みたいなことも言ってる感じがした。
あとは、SNSの話にもなってるかなと思った。これは鳥のイメージがTwitterに重なるっていうのもあったかも。大量の意見が飛んできて、未来の可能性を食いつぶしたり、ルール違反を許さなかったりする感じ。