家族で観に行った。
本当に良かった。しばらく席から立ち上がれなかった。静まり返った終演後、ただただ拍手喝采したかった。でもそんな気力もなく、呆然と異世界からまだ帰れずにいる。いや、現実も素晴らしいはずだ。
いろいろ語れないのがもどかしいですが、前半の重さと生真面目さからの、後半はあえて軽やかで爽やかに、戦争どころか「戦後」すらも忘れゆく時代の日本と、まだ「戦時」が続いてゆく世界とを同軸に生きる我々一人一人が、「どう生きる?」と、問いかけられる意味を考えさせられます。
こんなにも爽やかで力強い(しかし力みのない)メッセージ映画を作れることに驚きでした。いや、今の宮崎駿だからこその必然なのかもしれません。
我々は常に、他者や外の世界との関わりで生きている。
そしてファンタジーの持つ意味や力を感じる作品だった。