このレビューはネタバレを含みます
なんていうか皆どん詰まってんだな。嘘のつけ無さに。
レオス・カラックス、庵野秀明、宮崎駿…
あまりに世界が悪意の嘘だらけで、そのせいで全ての嘘がつけなくなったみたいだ。
良いも悪いもないが時代なのだろうか。
従来の方法では誰の事も本当の意味でエンターテインメント出来ないという真実にぶち当たった結果、ノーガードで観客と打ち合うスタイルしか取れなくなっている。
そう考えると最期まで真っ白な、そして真っ直ぐ過ぎる魔球のような嘘を堂々と
スクリーンに映した大林宣彦の図太さ(勿論褒めている)はとんでもなかったと思う。
作らざるをえず作られたモノ、それをを見ざるをえなかった人たち(わたし含め)がインコのように劇場から吐き出されていく。
何もかもが成れの果て感しかない。(批判じゃなく)
エンタメを忘れた駿が以前批判しまくった吾郎と変わらないモノを作ったのか、駿名義で君たち(ジブリのみなさま)はどう生きるかだったのか、とか色々考えちゃうくらい吾郎感を感じたりもひっくるめて良いも悪いも無いとしか言えない。
たしかに悪意に染まってない石だけど、形が歪すぎてどこに積むんよこの石。という点数。
