このレビューはネタバレを含みます
『友達を見つけます。』
宮崎駿が、2013年の「風立ちぬ」公開後に表明した長編作品からの引退を撤回して挑んだ作品。宮崎監督が原作・脚本も務めたオリジナルストーリーで、タイトルは宮崎監督が少年時代に読み、感動したという吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」から借りたものとなっている。
主人公の少年・眞人役の声は、映画「死刑にいたる病」、ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」などに出演する若手俳優の山時聡真が担当。音楽は宮崎作品を支えてきた久石譲、主題歌は米津玄師の書き下ろし新曲「地球儀」。タイトルとポスター1枚が発表された以外、映画の内容やキャスト、スタッフの情報なども明らかにされず、一切のプロモーションが行われないまま劇場公開を迎えるという異例の体制で話題を集めた。
ジブリ映画の集大成という意見があったが、それが自分的にはいちばんしっくり来た。色んなところにジブリ映画の他作品のオマージュがみられたり、宮崎駿の映画としての最後を見ているような感覚。観終えた時の感想は正直スッキリしたものではなかったが、いいものを観たという満足感はすごくあった。早く考察動画を見漁りたいという欲求に浸れる。これもいい時代だなと思う。昔と違って、今はYouTubeなどに直ぐに専門家が考察動画を出してくれる。それを見ることで素人や知識がない人でもその映画の深いところまで考えたり、知ることが出来る。ありがたい。
宮崎駿の生まれとまひとの生まれが重なってたり、もうひとつの世界が六道輪廻を描いていたり、色んな考察を見た感想がもう一度映画を観たいだった。知識を身につけた上でもう一度作品を見ることで、自分の中でこの作品がもっと好きになってもっと楽しめるのでは無いかと思わせてくれる。ジブリ映画って何となくでも何回でも見れる不思議。いつかこの作品も金曜ロードショーとかでやるのかなぁ。観たいなぁ。
鳥恐怖症になるって意見あったけど確かに分かる。笑
でもアオサギも最終的に大好きなキャラになったしインコたちも可愛いしペリカンたちも最後無事に帰ってきたし動物最高。
作品を見ながら、この声優はこの人だ！って気づく嬉しさね！キムタクはすぐ分かったし、木村佳乃、柴咲コウも分かった！ただ菅田将暉ね！あれは凄い。そこキャスティングする？っていうね。あと老婆たちの声優の豪華なこと。そして鳥たちの声優の激シブさね。
映画を観ていない人には絶対に見に行って欲しいし、見た人は考察なんかを見てからもう一度見て欲しい。その上で語りたい。映画の良さってそこだよね。そこに気づかせてくれたジブリ作品だった。ありがとうございます。宮崎駿監督。いや、宮﨑駿監督。
『じゃあな、友達。』
