Shussissi

君たちはどう生きるかのShussissiのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.8
@六本木ヒルズ
率直に思ったのは
「色々な意味でもう一度観たくなる作品、no1」
です。
一切宣伝無しと言うジブリの作戦には感銘を受けましたが、まぁ公開日からある程度日にちが経ってから観たので世間の評判は聞こえてしまってました。「賛否両論」「一筋縄ではいかない」「難しい」などなど。まぁその通りなんですが、これはここまで実績を積み上げてきた宮崎駿さんだからできる作品なんだろうなぁと思いました。これが全くの新人監督の作品だったら、「なんか良くわからない話だった」で終わってる可能性もあると思います。宮崎駿さんは実際登場してる2時間の何10倍もバックストーリーを組み立てると言います。だから、唐突に登場してくるような場面も裏があったり、伏線回収がある。また、今回はおそらくご自身を主人公のモデルにされてるので、余計宮崎駿作品を知る必要がある。さらには主題になってる本も面白いし、おそらく読んでるのと読んでないのと、この作品自体の捉え方がだいぶ変わってくる。
ここら辺が併さって私は、もう少し更なる予習をして必ず2回目を観たいと思いました。思えばうちに結構ジブリのDVDは有って、「耳をすませば」とか「魔女の宅急便」や他のもそうですが、子供が特に好きな作品は通算50回ぐらい観てるのも有ります。それだけちゃんと作られてて、飽きがこないのがジブリ作品の真骨頂なのかもしれないですね。この作品は観る前は、もっとジブリから画とかも含めて離れた作品なのかと思ってましたが、よくよく考えると非常にジブリな作品でした。積み木13個が、過去の宮崎駿作品1個1個を表してると言う考察を見ましたが、私みたいにハンパではなく、本当にジブリのファンの方にとってみればたまらない作品なのかもしれませんね。もののけ姫やポニョを思わせるようなシーンもありましたし。
そして、いつものジブリタッチの暖かい画から、現代のこの世界に対する問いかけを、どんなシュールな映画より深く投げかけてるような気がします。

現時点での評価は難しいですが、噛めば噛むほど味が出てくる作品だと思うので、最終的に私の中のジブリランキングのどこまで行くか楽しみです。
ちなみに今のところの私的ジブリランキングは
1位ラピュタ
2位紅の豚
3位魔女の宅急便
です
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