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君たちはどう生きるかのみのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

死期迫り、風前の灯火のような作品…だと思ったらめちゃくちゃカロリー高いし、尚エネルギー有り余っているんじゃないか?宮﨑駿って本当に…あなたが1番バケモノよ…。上手く言えないけど、結構黄泉の国に行きかけた人って意外と沢山いるんじゃないかな、と思っていて、なんか幼稚園の時とかって異常に死後の世界に興味ある時期ない?きっと私たちも下の世界に投げ込まれて、死ぬ思いして、でも出てきた時にその世界でのことが記憶から抹消されてるんじゃないかって信じそうになった。てか信じた。
ひたすら死をテーマにしてると思ったけど、最初から最後までテーマは「どう生きるか」。駿は現代日本人にこの問いを投げかけたかったんだろうな。どう生きればいいんだろうね、でも死ぬまでもっとあがきたいよ。駿がこんなん作ってるのにまだ死んでも死にきれないよ。
あとは女性が身籠り、出産する時って文字通り「命懸け」なのよね。今は医療の発達でそんな死亡率とかは下がっているのかもしれないけど、いまだに死ぬ瀬戸際で赤ちゃん産んでる人は沢山いる。だから妊婦って新しい命をお腹に宿しているけど、実はすごく死に近い存在なのかもしれない。そして親子っていうのも、必ずしも血縁関係がなくても成立するけど、眞人とナツコ、そしてヒミは精神的なプロセスで家族になっていったって感じがした。息子と母の繋がりって恋愛感情に近いって聞いたことあるけどそうなのかな、息子でも母でもないから分からないけど、それを感じた。
う〜ん、正直これは人生のフェーズごとに見返して、だいぶ受け取り方が変わるんだろうな、もっと人間磨いていきたい。どう生きるか。
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