このレビューはネタバレを含みます
映像としてはとても好きだ、「おいでおいで---」のささやき声で耳がいっぱいになるのも、池の生き物たちが膨らんで群がってくるのも、よかったね。
ところがキャラクターが好きになれない。感情移入もできない。なつこおかあさん、と呼ぶのもわからない、どうして?
母親神話が強い物語で、自分個人として苦手な部類だし理解し難かった。
あと、タイトルに強烈な違和感。
今までのジブリ作品とは経路が違う感じがした。なんだか物語と題名を強引に引き合わせて縛り上げた感触がある。
テーマがよくわからない、まっすぐに、監督が伝えたかった事はこれなんだ、という想いが伝わってこなかった。
(自分の読解力と好みの問題かな)
結論、要素としては好きなものがあり、お気に入りのSF洋画ホラーをジブリが描いたら、と言った感じで楽しく眼では見れたものの、頭では楽しめなかった。
また映像だけ繰り返し観たくなるとは思うけれど、良い話だ…とはならないだろうな。