このレビューはネタバレを含みます
死後の世界を通して人間が理不尽にやられる姿を見た
ただ、人間視点ではなく彼らからしてみれば自分の生を必死に生きているだけなのだから、理不尽になぶったりしているわけではない
もしこれを理不尽と見るなら、元の世界において自分たち人間にそのまま投げかけられる問題になってしまう
作物を食べ、動物を食べ生きている人間は間違いなく彼らを殺している
さらに人間の場合は、生きるための必要量以上にやっているのだから余計にタチが悪い
それも人間のエゴによってなんとなく正当化されているが、こんなことなら死後の世界の動物たちの方がよっぽど良い、とも思えた
特に、石のバランスで世界のバランスを表現しているあのシーンは、地球が人間だけのものじゃないことを意識しなければならないと思う
このことは、大叔父が言っていた「この地球は生き物で、神でさえも生き物だ」に良く現れているとも思う
そして、眞人一家はお金持ちであることで、そういった地球の恩恵をふんだんに受けている、あるいは地球を蝕んでいる代表のような立場であると感じた
宮崎駿が眞人の目を通して伝えたかったことはわからないが、伝わったことはこんな感じ
多くの人の考察とズレるかもしれないけどとりあえず、思ったことを書きました