アプローチが多少暴力的だろうが、何かを伝えたいという猛烈なエネルギーを感じる映画が大好き。少しだけ大林宣彦映画のアプローチを思い出した、全く意識はしてないと思うけど。こんな熱量だけで描き切ったら、EDはおろか宣伝も何も考えられないだろ…と思った それがかえっていい味出してるのが、どこまで計算なのかはわかりませんが。
風立ちぬのような構図がたくさんあって、今宮崎さんはこういう画が造りたいんだなと思った。落ちる本にハウルのドアプレートのオマージュ、小ネタを見つけるたびにもう何かを畳んでしまうのだろうかと勘繰って勝手に寂しくなった。
こんな世界を生きていくには、ファンタジーがあまりにも必要で、でも何もかも都合が良い場所で生きていくのは、多分愛がないことなのかもしれない というか実感できないのかもしれない そんな苦しい思いで
こういう映画を見るとガソリンが満タンになる。基礎をやって積み上げてきたからこそやりたいことがやりたいように出来るようになったとき、もう「これを伝えたい・伝わって欲しい」ははるかに振り切ったところにあるなと思う。私の思う創作の行き着く最高の場所。こんな映画を作ってしまう人のことが堪らなく羨ましくて眩しくて、大好き。あれだけのことを積み上げているのだから、もう評価も理解も共感もどうでもいいので余暇として好きなものを好きなだけ造っていて欲しい。その楽しそうなものづくりを、遠いところからずっと見つめていたい。てかまだ400館近くやってるの凄すぎるよ
この戦争が終わったらこの家はきっと蔑まれ傾くのだろうという予感にずっと哀しくなっていた。
