レコンキス太

君たちはどう生きるかのレコンキス太のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.0
私の住む国では今週から上映が始まったので、英語字幕付きで視聴。
監督の一番言いたかったこと、この映画のテーマは心に刻まれた。
ストーリーも、この先どうなるのか、とワクワクしながら最後まで観続けることができた。
背景はさすがに素晴らしく、色使いも芸術的。音楽も良い。
室内の描写は往年のジブリ映画らしく、洋風がやはりジブリ好みなのねーと感じた。

しかしながら、まず最初に気になったのが、木村拓哉の舌足らずなしゃべり方!戦中の日本人の大人らしくもっと歯切れよく話せる声優を選ぶべきではなったか?

次に、お屋敷のおばあさんたち・・・。顔の雰囲気と言い、7人の小人のオマージュ!?デフォルメしすぎているおばあさんキャラは、最近のジブリ作品にはよく出てくるけど、個人的には誇張されすぎていて造形が好きではない。話が進むにつれて、やはり白雪姫と7人の小人のごとくドワーフ的というか、この世のものではなかったんだなとわかったけれど、違和感があった。

蛙、ペリカン、インコ等々、数で迫りくる描写が気持ち悪いったらなかった。もし自分が小学校低学年で本作を見たならば、心の傷になっていただろう。
ヘロンのカラーリングやデザインも気持ちが悪い。

本作品においては、鳥が愚者の象徴だったのかなあ・・・。トリ目だから、ってキリコさんのセリフにもあったし、鳥がとかく生き物として格下に思える映画だった。

観る前までは、次は英語吹き替え版でも観ようと思っていたが、二度と観たいとは思わない映画だった。