このレビューはネタバレを含みます
約5ヶ月ぶり2度目の鑑賞。
観れば観るほど意味がはっきりとしてくる「君たちはどう生きるか」という問いかけに、答えを出したいのだけれど、出せない自分の未熟さを思い知るような映画だった。
映画の核の部分である「平和(決まりきった運命)という輪廻の中で生きていくこと」と「争いのある世の中で平和や幸福を求めながら生きていくこと」の2つの生き方でどちらを選ぶのか、という問いを構築するための描写に何度もこの映画の凄さを体感させられた。
戦争という恐怖や母親の死、新しい環境での生活など、生きることに対して絶望感しか感じられないような状況から、何をもって主人公はこの状況(後者)を選択するようになるのか、主人公の心の変化はどうして起こったのか。何度も観て考えたくなる映画だった。