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君たちはどう生きるかのtatatatataのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ハウルぶりにジブリ作品を映画館に行ってみたので実に12年ぶりくらい。考察も気になるけど他の人の解釈を見る前に思ったことを残しておきたいなと思ったのでつらつらと記録。

母親を失い、その妹と父親が結婚しようとしている少年が主人公。新しい母との関係も成熟しないままに、昔の母親の影を追って異世界に飛び込んでいく。

物語終盤で大伯父様がドアのたくさんあった回廊を「時空の回廊」と呼んでいたことと、別の時間軸であることを匂わせるような発言があったことから、恐らくあれは時間を跨いで存在する世界なのかと思う。

大人の自分と子供の自分、当然過ごしてきた時間の違いがあり、違う自分。それらが接続される上記のような世界というものが仮にあった時に「君たちはどう生きるか」ということを投げかけたいのかなと思った。

つまり、今自分が生きてるのは自分の一断面に過ぎず、それを踏まえて未来にどう生きたいかを今一度ちゃんと考え直せと、歳をとるとはそういうことだぞと宮崎駿は言いたいのかもしれないなと思った。

宮崎駿は多くの作品を残して、今年83歳になる監督。今までのジブリ作品は彼から生み出された世界観だとすると、映画内の大叔父様は彼自身を投影しているのかもと考えると面白い。

つらつらと拙い文章を書いたけど、単純にフカフカのクッションの感覚が伝わってくるような繊細な表現、ウィリアムターナーを思わせる緩やかな光とアーチの空間等、全盛期宮崎駿作品の遺伝子をちゃんと感じることのできるハイクオリティな映像作品としてもとても良くて濃密な2時間を過ごすことができた。

夏子が居た部屋とか、悪意のある石、最後大王が石を割った意味など、微かに意味合いはわかる気がするけど未だに消化不良なのでこれらモヤモヤとした部分は他の人の考察を読むこととします。笑
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