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君たちはどう生きるかのHatenaのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

題名と内容が合っていないような気がしています。映画の終盤のつみきを重ねるところを人生に例えていて、題名と関わりがあるのかなと思いましたが、物語の中心ではないため、違うような気もします。
この物語は黄泉の世界を表していて、夏子を黄泉の世界から連れ戻す話。夏子がインコたちに食べられなかったのはお腹に赤ちゃんがいて、赤ちゃんはまだ生きているのが理由だと思いました。そのため、夏子は一回死んでいて、眞人も死にかけながら、助けに行く。夏子が眞人に「あんたなんか大っ嫌い」と言い、眞人を切り離すシーンで夏子がまだ眞人は死んではダメということを伝える言葉だったのではないかと思いました。眞人のお母さんがなぜ子供の姿で眞人のことを助けていたのかは不思議でした。今回の映画はジブリの今までの作品を取り入れていて、湯バーバや借り暮らしのアリエッティ、ポニョなど似ているキャラや描写が多く出てきて、宮崎駿の集大成なのかなって思いました。
あの異世界は、時空が別で、眞人の母親は子供の頃に行方不明になったときにさまよい込んだ。そのときの母親と眞人は再会した。あの異世界では過去も未来も見えるのかもしれませんね。私がFacebookで友だちに書いた文面は以下のとおりです:「男の子が憎悪を解消して、やや問題のある親たちと生き直す話でした(その意味では『千と千尋の神隠し』の男の子版とも言えます、千尋には憎悪はなかったけれど)。セカイ系を半分はぐらかす、という意味ではセカイ系サギでした。」 ややそっけないかもしれませんが、ご参考まで。
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