以前 他のレビュー欄にて書かせていただきましたが。

15年以上前、都内某所の喫茶店で昼食をとっていたら宮崎駿さんが入って来ました。😳
我を忘れて かなりの時間 目の前に突然現れた宮崎駿さんを『ガン見』してしまった わたくし。
ガン見に気付いた宮崎駿さんは一瞬だけチラッと私を見て 目が合い 恥ずかしそうに白髪頭を掻きむしってました。😅😳
そこで私は我に戻り『あぁ、なんて失礼なことを・・・』と気付き目を逸らした。
宮崎駿先生。あの時は本当に失礼致しました。😣☕️


「風立ちぬ」以来10年ぶりの新作！
あれ？ 引退したんじゃなかったっけ？
巨匠いわく『今は引退中で、引退しながらやっている』だって。😅

そんでもって 。

巷で話題になっているマーケティング。
館内のロビーにあるビジュアルポスターのみ。
宣伝活動なし、公式サイトなし、テレビCMなし、劇場予告編なし、チラシなし、ムビチケなし。😵
宮崎駿のアクスタもなし！😅🤮
もう、なんにも🍐。　😱
強気だねぇ！ そんなに自信あるの？
まぁ、斬新といえば斬新。
だが、不安の方が大きいのは何故だろう。
今後はこんな戦略やめてほしい。
せめてチラシぐらい刷ってよ！

さて本作。　もちろん全てネタバレ。😅


「千と千尋の神隠し」や「風立ちぬ」の時もそうだったんだけど。
初見はその世界観の壮大さに圧倒されただけで漠然と『面白かった』『凄かった』ぐらいな感想になってしまう。
何年後かに金曜ロードショーで 2回、3回と見返すたびに『深みが増してくる。』
宮崎駿監督作にはそんな魅力があり、本作もそう。
前情報が何にも無い状態でいきなり本作に挑んだ(挑まされた😅)のでプチ混乱&放心状態というのが本音。

だから今、言えるのは。

凄かった。素晴らしかった。想像以上。
宮崎駿監督の過去作を全て自らオマージュしたかのような集大成のように感じる作品だった。
もう 恐らく本当に本作が最後の監督作になるんだと思う。
監督の『全て出し切った感』を骨の髄まで感じた。

第二次大戦中の東京。
夜間に空襲が起き母が入院している病院が被害に遭い母を失う少年 眞人。
(恐らく 東京大空襲 ではない。)
数年後、父の再婚を機に東京を離れる。
片田舎で静かな暮らしが始まる予感と不安に戸惑いを隠せない眞人。
そんな折・・・

という感じのストーリー。(さわりだけ)

鑑賞後だから言えることだが、今回のマーケティング戦略は今思うと良かったのだと思える。
もうホントに全編に渡って過去作へのオマージュが散りばめられ過ぎてて シーンを切り取って予告編を作るとそこの部分はバレてしまう。
(まぁ、それが予告編なのだが😅。)

でも こんなこと。スタジオジブリという知名度抜群の会社だからできること。
傲慢だよね。ホント今回限りにしてね。🙇

久しぶりにもう一度 映画館で観たいと思わせてくれる作品に出会った。
作品自体に罪は無い。
文句なく素晴らしい作品でした。



2023年 7月14日 公開初日 8:15〜
グランドシネマサンシャイン池袋screen 5 BESTIA
💺346席
客入り　ほぼ満席。👏👏👏

Filmarks泣かせの本作。😢
もうどのレビューも『ネタバレを表示』ばっかりじゃないの？　😅

• #砂漠に吹く熱い風

ジブリ作品の劇場鑑賞は記憶が間違っていなければ初めてである。今までの宮崎作品はとりわけ率先して行こうという気にもならず、印象に残っているのはテレビ放送でのナウシカと「さらば愛しきルパンよ」ぐらいである。相性が合わなかったわけではなく、見る機会がなかっただけ。サービスデーの水曜日ということもあり午前中でありながら公開して数日ぐらいだからなのか、ほぼ満員ではあった。

【↓以下はネタバレ↓】












周辺の感想だと賛否両論で難解だという意見もあったが、鑑賞後の印象では複雑には感じなかったし、脱アニメという事も無く、ソツ無くまとまっていたので、逆に肩透かしを食らった感じは少なからずあった。

題名のみ吉野源三郎の小説から引用ではあるが、左派的かつ説教じみた話だと観る前は想像していたが、この抽象的な問いかけは観客に対しての上から目線の問いかけではなく、老境を迎えた宮崎駿の自身の死生観による内面的な自己観察。家族、会社経営を中心に危機感を伝えたかったことであり、良い意味でフェリーニの「８ 1／2」のようではあるが、エンターテインメントとしては限りなくほど遠い「壮大な楽屋落ち」のような映像世界であった。

宮崎駿といえばアジアのメビウスという印象はあるが、今回はどちらかというと表（生）と裏（死）の世界感はディズニーの「不思議の国のアリス」寄りであり、意図的に指摘をさせて炎上させるようにふざけて作ったところもみられた。

物語として前半と後半へ向かう大幅な転換ポイントは眞人が自身で石を使って自分の頭を傷つけたシーンからアオサギ（高畑勲？）を狂言回しとして異世界へと入る起点は教科書的に優秀である。しかし行方不明になった義理の母であるナツコを探しに行くくだりには2人の感情に温度がなく少し無理を感じられた。

登場人物には宮崎自身や身内の人格が適当に投影されているが、行き当たりばったり的なところもあり、それほど作者はそこには重きを置いてはいない。

「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」

「ゲド戦記」以降、宮崎自身はこの歳になっても息子にどう接すれば良いのか、父親としてなのか？ 作家としてなのか？ 未だに迷いが垣間見えるのは若々しく痛々しかった。

「同じ血を引くものでしか継ぐことができない」これは大叔父が石の積み木（今までの作品の暗喩）の場面中の言葉だが、仮に大叔父が宮崎駿であれば、眞人は息子吾郎となり強引ではあるが辻褄はあう。

夫婦喧嘩は犬も食わないというが、これは親子間の問題。それに私たちはまんまと食わされてしまったが、SOS発信されても困ってしまうところもある。

なぜ宣伝をしなかったのは、ネームバリューからの余裕ではなく、前述したように今までのジブリらしさを適度に切り貼りしながらも、本心では経済的な興行収入を拒否した“私家版”映画であるからだろう。仮に代理店を使った宣伝をおこなっても、封切り後の評価は二分される事は予想されるため、お金を払って頂いた客に申し訳が立たない客観的な謙虚さと強かさを併せ持っている。ゆえに作家としての凄味は認めざるえないだろう。

［イオンシネマ板橋 ９：35〜］

　宮崎駿さんの１０年ぶりのジブリ作品です。
宣伝なしで、謎の多いもので、情報量なしで、個人的にも見に行って『残念』と思うか？『感動』するのか？不安作品でしたが・・・・・

見るべき良い作品でした。
ストーリー的には、小さなお子さまには難しいかも。
表現的にも、色々と想像豊かにさせてくれる作品です。
時代は昭和初期。
その時代の背景など勉強になります。

ある意味、夏休みの宿題の感想文やこの映画の研究の題材にオススメかも。

ストーリーですが、
主人公のお母さんが火事で亡くなる。
そして、４年後、戦争中ある田舎町のお屋敷にお父さんと一時的に引っ越す。
先にお屋敷に居た、妊娠中の新しいお母さんに心開かない主人公。
お屋敷のお手伝いさんは、戦争中でもあり、お年寄り数名。
そして、１匹のアオサギが、家の回りを飛び回り、話しかけるような・・・・・
お屋敷の敷地に怪しげな建物・・・鳥の羽を１つ１つ拾いながら奥へ奥へ（まるでヘンゼルとグレーテル）。でも、お手伝いさんに、戻りましょうと帰る。

ある日、戦時中、裕福でもある主人公は、学校でいじめにあう。
主人公は、その帰り道、自ら石で頭に怪我を・・・

家で寝ているとき、アオサギが
『本当の母は生きていて、会わせてやるから自分について来い』と。
そんな出来事あと、つわりで体調悪い新しいお母さんが、森に中へ歩いていくにを見る。

『なぜ？』

みなが探しだします。
主人公は、謎の怪しげな建物に居ると思い、1人の怖がり婆やと建物に行く。
建物にはアオサギがいた・・・・・
そして、不思議な世界へ、色んな出来事で、主人公が成長していく・・・・・がザックリ前半ストーリーです。

色々想像豊かにさせてくれるストーリーで、
例えば、
わらわらと呼ぶ白いふわふわした生き物が出てきます。
夜、空へ上へ、飛んで行ったわらわらは地上に行き、赤ちゃんとなって誕生するシーンです。
数十のわらわらは、上の地上に全部は到達できず、途中複数のペリカンたちに飲み込まれてしまうシーンです。
あなたは、何を想像するっ？
『こう言う表現もあるんだっ』面白いって思えました。

声優さんは、ほぼ贅沢揃いのスターばかりです。
過去のジブリ作品に出てきてそうな建物や風景やキャラも見れて楽しめます。

シークレットされてた情報は、ふたを開けたら驚く作品でしたよっ。

１度では、全て理解しにくいので、家族で親子で夏休み見に行く作品にオススメです。