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劇場総集編 SSSS.DYNAZENONのうにたべたいのレビュー・感想・評価

劇場総集編 SSSS.DYNAZENON(2023年製作の映画)
3.9
特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を原作としたアニメ作品第二弾である『SSSS.DYNAZENON』の再編集版。
『SSSS.GRIDMAN』の劇場総集編と同じく、劇場版『グリッドマン ユニバース』の振り返りとして劇場公開されていました。
全12話のアニメを2時間程度のまとめているものとなるため、ストーリーは放映版と変わりないです。
そのため、ストーリーの感想は放映版と同じなので、そちらを参照です。

SSSS.GRIDMANの劇場総集編と同じで、ワンクールアニメを2時間尺に凝縮しているため、こちらもかなり端折られています。
それでも元々セリフ感に間があってバトル以外のシーンは割とのんびりした雰囲気の作品だったためか、特に序盤は違和感を感じませんでした。
蓬と夢芽の関係性、ガウマとの出会い、暦、ちせが巻き込まれる経緯、そして怪獣優生思想たちの登場など、前半部分は問題ないと思います。
ただ、中盤以降はかなり駆け足感があり、ちせメイン回のゴルドバーン登場回あたりは、ちせの葛藤部分にはほとんど触れられないまま数分で流されてしまっていました。
暦とムジナの関係性が進むシーンも全カットされているため、振り返りと観るとしても微妙な感じがしました。
特にキャラ人気の高い、ムジナのシーンがほぼ無かったのは残念です。

個人的にはSSSS.DYNAZENONは、SSSS.GRIDMANに輪をかけてストーリー整合性そっちのけで、ノリと勢いで話を進めるところが大きかったように思っています。
なので、ストーリー部分については、正直なところ、本編を見ても劇場総集編をみても理解度は変わらないだろうなと思います。
怪獣が現れて、それと戦う合体ロボットがあり、それに少年たちが乗り込んで必殺技で倒すやつですね。
技名とか叫ぶので、とりあえず熱いシーンが見たいという方にはおすすめできますね。

改めて見てもよくわからないストーリーでしたが、TRIGGERらしさとしてはSSSS.GRIDMANよりもこっちの方が上ではないかと思います。
SSSS.GRIDMAN同様、最後にユニバースへの伏線が少し入って終幕するので、雰囲気をもう一度呼び覚ました上で、そのままの勢いで劇場版を視聴開始できるのはいいかもしれないです。