ずが

ダウンサイド・アップのずがのネタバレレビュー・内容・結末

ダウンサイド・アップ(2016年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

ダウン症では無いことがマイノリティである世界の中で当たり前では無い側の少年が世界を変えるという話。

現実の世界においても当たり前でない側の人々でも世界を変えることができるというメッセージを伝えたかったのだろうが、この作品だけ見ると結局はダウン症では無い人間の方が優位であるという内容に感じた。ダウン症の方々が結局は下の存在という表現に感じ違和感。互いにどちらが上という訳ではなく、ひとりの人間として平等な存在でなければならないのに紐が結べないダウン症の方を強調したりいちいち優劣をつけたがるこの作品の内容は受け入れ難いと感じた。

解説の中で『この映画の中で、エリックはあくまでも「周りと違った人間」にすぎず、「障害者」ではないのです。』とあるが、マイノリティの立場をこの世界観で逆転してみせた所でエリックが障害者でないのなら現実と=にはならないし、結局エリック達は今作でうまく知能を武器に成り上がり認められていたけど、現実の世界ではダウン症の方々は勿論色んなところで活躍していたりするけど、どうしても障害者という肩書きを取り払うことはそう簡単な事では無いので寧ろその問題を軽視する内容にも思えた。

個人的に別に感動ポルノを崇拝している訳では無いけどあまりにもダウン症の方々を小馬鹿にして、健常者が優位だと思わせる作風には気持ち悪さを感じた。
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