みひろ

マダム・ウェブのみひろのネタバレレビュー・内容・結末

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

海外での前評判を聞いてめちゃくちゃハードル下げて観たのが功を奏したのか、全然悪くなかった。確かにめっちゃ面白い!って感じではないけど、普通に面白く観れた。

ただ確かに気になる部分も多かった。全体的にダイジェスト感が強い。なんか完成形を決めずに撮ったシーンを繋ぎ合わせたみたいな。原作の見せたいシーンの総集編みたいな。(原作知らないけど)
原作ファンには刺さるのかな?

細かい気になった点。
エゼキエルと黒イダーマン、途中まで別人だと思ってた。着替え早すぎ。なんか深読みして黒イダーマン実は味方なのでは?とかまで考えてた。なんであんなわかりにくい描写にしたの?というか黒イダーマンの衣装は何のために着てるの?電車の未来視では素顔のまま犯行に至ってたし、素顔を隠したいわけでもなさそう?素顔を隠すためだとしても、あんなコスプレっぽい衣装にする意味ある?趣味?メタ的に言えばヴィランっぽさを出すために必要だったんだろうけど、不自然にならないような理由付けが欲しかったなぁ。
※追記:後から気づいたけど、未来視でエゼキエルが素顔だったり黒イダーマンだったりしたのは、複数の可能性の未来を同時に見ていたから?まぁ現実のシーンでも早着替えしてたからそうだとしても違和感はあったけど。

キャシーが事故現場のダイナーに戻って未来視使ってエゼキエルと話してたのはどういう理屈……?"あそこにエゼキエルが来て会話する未来"を見た後に現実ではすぐ立ち去って情報だけ得たってことだと受け取ったけど、まだ未来視が不安定な状態ではかなり危ないし可能性が低い賭けじゃない?そしてなんで今までは黙々と殺しにきてたエゼキエルがあの未来でだけべらべら話してくれるの?笑
未来視というより思念を読む力っぽくなっちゃってたけど、原作でもそうなのかな?説明欲しかった。

未来視の表現がワンパターン。"未来のシーンを見せて、その後もう一度同じシーンを繰り返す"の繰り返し。最初の数回は能力説明のために必要だとしても、ずっとそのパターンだと飽きる。しかも視聴者目線だと同じシーンを二度見せられてるわけだからさらに飽きが加速する。最後のアクションシーンの一部だけ、未来視を端折って花火を躱したり盾で防いだりしてたけど、あそこが一番かっこよかった!あれでも十分(先読みして動いてるんだな)って伝わるし、視聴者は一度見たシーンじゃないから次何が来るかドキドキできるし、あの感じ多用してくれ!

最後に披露されたマダム・ウェブのヒーローコスチューム、"イキって"て"ダサい"。原作再現なんだろうけどもうちょっとかっこよくできなかったかな……。蜘蛛を指で遊ばせてるの何なんだよ笑

良かった所は、キャシーと女子三人のキャラがちゃんと立ってた!キャシーは当然としても、女子三人もまだ能力を得てないのに三者三様の個性があって、死なないで!頑張れ!って気持ちで観れた。

アメリカでの興行収入は少ないらしいけど、次回作作って欲しいなぁ……。これから面白くなりそうなのに!四人でチームで戦うの見たいよ!それぞれの能力でバチバチのアクション見たいよ!どうかお願いします!
みひろ

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