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マダム・ウェブのGijoeGoのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.8
あまり評判が良くないらしいが自分には非常に楽しめた。

確かにシナリオやアクションパートが弱くそれらを期待して観に行くと肩透かしを食らうが本作ではそれはあまり主軸に置いておらず、登場人物の繋がりを丁寧に描くのがテーマでさほど重要では無いのだろう。
ただせっかくスーツを作ったのだからもうちょっと彼女達の活躍を観たかったのは否めない。

ダコタ・ジョンソンの地に足のついた演技力で無理のあるストーリーも力技でねじ伏せるのはサスペリアでも観れたが本作でも発揮されていた。悩んでる時の人間らしさから完全に自分が何者か覚醒した時の人間非ざる佇まいは素晴らしい。

パンフレットの解説で原作では盲目の老婆という設定という事で本作はその誕生譚というのがわかった。それと同僚の救命士のベンがあのベン叔父さんというのも。じゃあ、あの赤ちゃんは未来のスパイダーマン!

3人の少女の家庭が上手くいっておらずキャシーも独り者で仕事に明け暮れる日々にどこか疲れてる。そんな人物達が色んな苦難を乗り越えて家族になっていく様は感涙した。

主人公は予知能力のみで他にスーパーパワーが未知数で3人の少女は未来には能力を得るがまだ一般人に対するヴィランは糸は出さないがスーパーパワーを持った悪のスパイダーマンという圧倒的不利な状況。ワンサイドゲームにならない様に上手いことバトルを回避するところが賛否の別れるところか。

そことは違う土俵で戦うのは勇気がいると思うがラストで役者が揃ったのを見たら続編を観たくなったが本国で苦戦してるらしいので厳しいか。

SSUはスパイダーマン以外のヴィランやサブキャラを主役にした映画を計画してるが当たり外れがあって見ていて危なっかしいが、それも文化として楽しめるよう日々精進。


以下は思いついた疑問。
水中出産したのにまだお腹が大きかったのは何故?
あのクモは30年以上も生き長らえてるのか?
ペルーのクモの部族は再訪した時には何故出て来なかったのか?
観直したらわかるかな。

ヴェノムにあったエンドロール以降のポストクレジットが無かったのは寂しかった。モービウスにもあったのに。
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