このレビューはネタバレを含みます
普通に面白かったよ。
評判が悪いことは耳にしていたのだけど、私が仕事で猛烈にストレスを溜めていることとハイボール飲んだ後に観たから脳にデバフがかかっていたことを差し置いても普通に楽しめた。もしかしたら私がボンクラ映画ばかり観ているから楽しむ適性があっただけなのかもしれない。
とは言いつつも難がある映画であることは確かだ。知ってることを何度も説明する情報の出し方の下手さ、3人の女の子の存在意義が主人公をピンチに陥れること以外に見つからないこと、主人公が母親に対して抱いている感情の描写がないものだから感動的なシーンに乗れないし、敵があまりにもボンクラすぎるなど脚本の粗が多い。それに予知能力が主なので絵面は全体的に地味（ラストの花火工場のところは景気が良くて好き）だし、いちばんの見どころである予知シーンはガチャガチャしてるし、なんかやたらとカメラがグルグルしててなにがどうなっているかわかりづらい（これは私が酔っているからかもしれないけど）し、敵のアクションは平凡なので映像的な面白さがあるとは言い難い。
だけど本作が鑑賞に耐えうるのはひとえにダコタジョンソンの美しさ故だろう。彼女を観ているだけでもう十分だし、お釣りが来るレベルだと思う。
私は本作のようなちょうどいい感じの作品が好きだ。変に気張るでもなく、ぼんやりと観ていても楽しいから。ヒューマンドラマもののような退屈さもないしね。
