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マダム・ウェブのTKKKIKのネタバレレビュー・内容・結末

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い!
スパイダーマン=蜘蛛の糸と絡めて、文字通り全ての点と点が糸で繋がっていたかと思わせるような物語だった。
主人公のキャラクターや3人の少女達も魅力的なキャラクターで見ていて飽きない。
かといって崇高なヒーローというわけでも無く、どこか人間臭い部分を感じさせるのが素敵。
一方敵キャラクターは徹底して悪人なのが良い。
悪にも悪の矜持があるだの、正義の反対はもう一つの正義だのは置いといて、時には悪人がしっかり自警団にボコボコにされるお話が見たい夜もある。
蜘蛛の神秘についての説明不足感や都合が良すぎる展開はあるが、ヒーロー映画っていうのはそういう大衆娯楽映画であるべきで、その中で愛を語るのが潔くて素晴らしいと思う。
女性が強くある、所謂今流行りのそういう映画になってもおかしくない内容とキャラクター達だが、では男性しか出てこない作品は女性を弱いものとして描き貶めているのだろうか。そういう部分が気にならないように片方の性別の優位性を説くとバレずに楽しめるのに、昨今はこれでもかと分かりやすくそういう格差を描いたり、格差に立ち向かう様子を主軸に置いたりするが、この辺もうまく処理できていたと思う。上手くやればなんでも面白くなる。
最後にはマダム・ウェブがマダム・ウェブになるのがファンとしては嬉しい。それでいてスパイダーマン、マーベル、SSU、原作などを知らなくても楽しめるように作られている。
もっと上手く宣伝すべきだとは思う。
100点満点の映画では無くても、レッド・ゼア・ビー・カーネイジやモービウスが楽しめる人は見るべし。SSUで一番好きかもしれない。
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