ニューヨークで救命士として働く女性・キャシー。生死の境をさまよう大事故にあったことをきっかけに、未来を予知する能力に目覚めてしまう。突如覚醒した能力に戸惑うキャシーだったが、ある時、偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることになる。
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「マーベル映画初の本格ミステリー」との触れ込みだったが、どのへんがどうミステリーだったのか分からず。
批評家・観客の反応もイマイチで、興行的にも大コケになってしまったらしいが、個人的にはマーベル映画の珍作として後々愛されそうな気もする。（現に今作を酷評できない自分がいる）
キャシーの特殊能力が「未来予知」しかなく、他は全然普通の人設定なのが良くて、ヴィランに遭遇しても逃げる以外に手立てがない。未来予知能力も「ちょっとだけ未来」が見えるだけで、カーナビのように正しい道筋を示してくれるわけでなく、少しでもマシそうな未来を選択し続けるしかない。
主人公たちがとにかく無力な分、相対的に今作のヴィラン：エゼキエルがマーベル映画史上最弱のヴィランになっちゃった。非常に暴力的で冷酷非道。私欲のために殺人すら厭わなず、スパイダーマンに似た特殊能力をもった危険な人物……ではあるものの、キャシーの特殊能力のせいで行動が常に後手。主人公に出し抜かれ続けるもんだから、だんだんとマヌケな悪党に見えてきちゃう。そんで敗因が転落死って……。しかもそんなに高くもねえっていう。
キャシーを演じたダコタ・ジョンソンは「ソーシャル・ネットワーク」「21ジャンプ・ストリート」で俺にお馴染み。今作の失敗が響いたか「ヒーロー映画にはもう出ない」とも。制作委員会主導の映画作りに疑問の声を挙げていた。
メガネの少女ジュリアを演じたシドニー・スウィニー。「Once Upon a Time in Hollywood」のマンソン・ファミリーの少女スネーク役が記憶に新しい。近年注目集まる俳優さんとあってか、検索したら谷間もあらわなセクシーな画像がいっぱい出てきて驚いた。劇中では理系の生真面目少女役だったぶん、ギャップがすげえ。
のちのスパイダーマン：ピーター・パーカーの母となるベンの妹メアリーを演じたエマ・ロバーツ。お父さんは俳優エリック・ロバーツ（「ダークナイト」のギャングのボス役など）で、エリックの妹ジュリア・ロバーツの姪っ子さんなのね。言われてみればどことなく面影が似ているような？🤔
12本目
