だーすけ

シティーハンターのだーすけのネタバレレビュー・内容・結末

シティーハンター(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

最高!!もうマジ最高。

一番最初のワンカットだけで、この映画が元の漫画やアニメの世界観をちゃんと継承しながらも、現代の日本を舞台にしていることをわからせるなんてすごい!!
あの伝言板のワンカットだけで、「この映画は絶対に面白いはず!!」と確信できる。

その後出てくるキャラクター、セリフ、設定もそう!
元の世界ミーツ現代日本。
この作品を実写で今やる意義と志の高さよ。

そしてタイトルシークエンスのカッコ良さ!
アニメ版の超バージョンアップだな。

また役者陣がすごすぎ。
鈴木亮平は「いつか冴羽獠を演じる」ことを目標として公言までしていて、遂にそれをやり遂げた。
しかも、マジで完全に冴羽獠。
カッコ良さ、強さ、ニヒル、シリアス、エロ、ギャグまで完璧。
アニメのギャグを実写でやっても滑らないってすげぇな。
そして身体は相変わらずバッキバキ!

神谷明の声もちゃんと出てきてテンション上がるんだけど、
何より鈴木亮平がたまに出す声が神谷明そっくりで驚いちゃう。「吹き替え?」ってなるレベルで似てる。

森田望智の声もアニメ版の香に似てない??
動きや喋り方までアニメ版の香みたいだ。すごいトレース力。
森田さんって全裸監督の黒木香のイメージだったけど、この人の演技はすごいね。
ラスト付近なんて涙を禁じ得なかった。一気にファンになっちゃった。

他も安藤政信、木村文乃、橋爪功、華村あすか、全員素晴らしい。

まあ華村あすか演じるくるみが突然、何のきっかけも無く心を開いて明るくなったのはよくわかんなかったけど、全体がここまですごいと気にならん。
華村さんのこと全く知らなかったけど、この子も演技うまいねー。

絵作りもとっても素敵。特に獠が1人で夜中に歩くシーン、明け方に車を走らせるシーンなんてかっこいいよなー。

そして、全体的に演出が素晴らしい。
惚れ惚れしちゃうシーン多すぎる。

香のハンマーの出てき方もちゃんと理由があって、「考えたね!」となる。

遂に獠が香の依頼を受けるシーン、カッコよすぎ。
ほんと冴羽獠は男子の憧れだなー。

ガンアクションも素晴らしい。
シティハンターの荒唐無稽さを大事にしながらも、現実的に大事な要素も忘れてない。マガジンチェンジやリロードもちゃんとしてる。

全体に言えることなんだけど、アクションもギャグもアニメチックなのに現実的。どう演出したらこうなるんだ?

ラスト付近の防弾ガラスに立ち向かう冴羽獠がカッコ良すぎて泣いてしまった。
防弾ガラスの一点に弾を複数発撃ち込んで破壊するってシークエンス、確かアニメ版でもあったよね?不意に子供の頃の記憶が蘇った。
この映画ではそれのさらに拡大版をやってくれてる。
まさかこんなシーンで泣くとは!!
それだけ、ここまでの流れがしっかりしてるんだろうな。香の怒りを代弁する獠の銃弾。

そして最後はいつものドタバタからのGet Wildのイントロで再度泣いてしまった。
「絶対にあの曲が来る!たのむ!来てくれ!」と願っててなるあのイントロ、、、
泣ける。


子供の頃によく観てたアニメではあるけど、正直そんなに思い入れがあるつもりはなかった。
でもここまで実写版で素晴らしい仕事をされちゃうと泣いちゃうんだな。発見。

フランスの実写版もシティハンター愛に溢れてて最高だったけど、本国の面目躍如。