Netflixジャパンが定期的に作ってる「漫画の実写化」と「欧米にウケたい日本（歌舞伎町、ヤクザ、コスプレ、エッチなギャグ）」要素を一緒にやった感じ
広告代理店の人が考えたような漠然としたコスプレ界を舞台に、ドラッグでゾンビ化したトー横キッズの事件を上手いこと社会的な問題に一切触れないスーパーヒーローものとして作った感じ
もっこりパワーで活躍する冴羽獠を不自然なく成立させる鈴木亮平、香役の森田望智さんの演技力だけ凄い
鈴木亮平はふざけた時の声が神谷明そっくりになるのが凄い。冒頭10分のコミカルなチェイスやスナックでのコミカルな裸もっこり踊りなどは最高でした
鈴木則文のコミック原作コメディ邦画みたいな雰囲気がちょっとある
メインストーリーは現実の社会からは遠ざかった勧善懲悪ものすぎる内容で秘密結社が撒いたドラッグでモンスターのようになった敵と戦う。楽しい作品を維持するため現実的な社会的な問題からわざわざ自分から遠ざかってる感じ
クライマックスのシリアスなアクションなども冴羽獠が強すぎてマシンガンを持ったエージェント数十人の中に突っ込んでいって無傷で全員瞬殺する。「原作からして冴羽獠は強いだろ」と言われたらそうなんだけど強すぎて全くハラハラしない（こんなに強いなら槇原は危ないから事務の仕事させとけばよかったのにと思ってしまう）
そういう感じで、鈴木亮平が全力でふざけてる時間は楽しいんだけど、それ以外はなかなか退屈でした……よほどの原作ファンとか鈴木亮平ファンとか若者じゃないとキツい
ヒーローものなら「ヒーローだ」と思って観るから勧善懲悪ものでもいいんだけど本作は「銃を持った生身の人間」という皮を被ったスーパーヒーローものなので子供っぽさが際立ってしまうのかも？
でも多分これは普通に楽しい映画だと思う。僕もう40代後半なので……
香が冴羽獠のAVコレクションを勝手に捨てるのは酷すぎると思ったｗ
