何度か実写化されてきたシティハンター。
ジャッキーの為のカンフーコメディになった香港版。
お下劣ド下ネタコメディになったフランス版。
それぞれの良さがあって面白いが、今回のこの日本版はスケベでおちゃらけてるけど本気の時はキリッと渋くなるハードボイルドな切り替えぶりが一際際立つものになりました。
要するに昭和的なかっこよさが光るという事です。
ここ最近アニメ映画もちょいちょい出てたもののファン向け過ぎるのとコミカル過ぎるのとで逆に冷めてしまったが、今回は一本の単体映画として存分に楽しめる良い塩梅で好感です。
ストーリーも容赦なく人が死にまくったりとなかなかの血生臭さでほどよい緊張感。
アクションもまた素晴らしかったです。
画面を暗くしたり寄りの画で手ブレさせまくるなどの小細工はなく、しっかり見せる真剣勝負。
ガンアクションもただバンバン撃ち合うだけでなく、リロードのカッコよさもちゃんと見せてたのはすごく良い。
敵が妙に戦隊ヒーローものの悪者っぽくて浮いてたり、香のキャラが洋画にありがちな足引っ張るだけのトラブルメーカーになって少しウザく感じてしまったりなど引っかかる部分はあるが十分満足できる娯楽作でした。