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シティーハンターのfujisanのレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
4.0
B級映画にあらず。最高のアクション・エンターテイメントでした。

「韓国と比べて20年遅れてる。」 TVでの発言が波紋を呼んだ鈴木亮平。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/jisin/entertainment/jisin-https_jisin.jp_p_2310022

そんな彼が、ネットフリックス制作で世界配信されるシティハンターでどんな演技を見せてくれるのか期待していたのですが、期待を上回る出来で、面白かったを通り越して、感動してしまいました。

「天皇の料理番」では20キロの減量、「西郷どん」では30キロの増量と、なんか身体がおかしくなってしまいそうなレベルで役作りしてしまう鈴木亮平。今回まず驚いたのは、軍人並の銃さばきでした。

銃を構えて撃つ、それだけではなく、敵から奪った銃をあっという間に分解してしまったり、冴羽獠の代名詞であるコルトパイソンのようなリボルバーとオートマチックの銃で異なるリロードの銃さばきなど、国内映画でこれが見れるのかっていうレベルでした。

鈴木亮平による冴羽獠以外にも、原作の再現度に驚いたのが槇村兄妹。

本作を観終わって、思わずそのままU-NEXTでアニメ版の第五話『グッバイ槇村 雨の夜に涙のバースデー』(本作のベースになった一作)を観てしまったのですが、メガネを外すと冴羽獠よりイケメンになってしまうところなど、槇村秀幸役の安藤政信さんがまずそっくりで驚き。

また、妹の槇村香役の森田望智さんは見た目の再現性もそうでしたが、演技も素晴らしくて驚きました。兄が殺されたことへの憎しみ、獠へのほのかな愛情と信頼、そういった心の揺れ動きが見事に表現されていて感動しました。

また、脚本と演出。
シティハンターにつきものの”もっこり”をどう実写化するのかと思ったら、ちゃんと意味のあるものになっていたり、コスプレイヤーっていう現代の流行を取り入れることで”メガトンハンマー”にリアリティを持たせたりと、アニメへのリスペクトと実写映画のバランスも素晴らしかったです。

最後に、今回、配信前のワールドプレミアイベントで印象に残った、木村文乃さんの、多くのエキストラの方への感謝の言葉。

低予算アクション映画だとよく、ラストバトルは(爆破シーンとかやりやすい)ひと気のない海辺の倉庫街や埋立地での対決になりがちですが、ちゃんと新宿での対決になっていて、逃げてないところも良かったです。
(新宿で400人のエキストラ撮影したらしいです)

ワールドプレミアで、『続編を是非作りたい。皆さん次第です!』って挨拶してくれた鈴木亮平さん、ぜひ続編作ってください!そして、決して韓国映画から20年も遅れていない素晴らしいクオリティの映画でしたよ!


余談:
・NETFLIXでエンドロールになったら勝手に次の作品が始まる 『>次の作品へ』 の表示が無かったのも良かった!

・シティハンターといえばGet Wild。本作向けの新しいアレンジが素晴らしかった!
TM NETWORK 新録 [Get Wild Continual] コンセプチュアルMV フルサイズ公開! - YouTube
https://youtu.be/DD_a9nM0Jnk?si=y609Y5PS7MF7zhM3
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