このノリ、このニオイ どこかで見たことあるなあと思ったら「頂き女子りりちゃん」だった。ふまじめとか下品とか低俗とかをすでに日本は振り切ったところで事象が進んでいる。彼女にメガホンを取らせればきっとこういう映画ができるだろう。りりちゃんは、実際に色々とやってしまったので禁固刑になってしまった。自業自得だけれど動画配信しなければ捕まらなかったかもしれない。人気者だったから彼女の影響力を、当局は恐れたのだろう、けっこう重い刑罰を課した。水面下のりりちゃんは無数にいるから、見せしめの意味もあったはずだ。でも私は思う、映画では何をやっても許されると思って作っているところが、りりちゃんより罪深い。やりっぱなし、自問自答なき、こんな汚い見るに堪えない映画を撮ってもお咎めが無い。「勘違い女子」を作ってしまうような要因がこういう映画にはありはしないか？と、暗澹たる気持ちになってしまった。
