ゴン吉

シティーハンターのゴン吉のレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
4.2
新宿の街で危険な依頼も引き受ける私立探偵の活躍を描いたTVアニメ「シティハンター」の実写版。
原作は北条司氏のコミック。
鈴木亮平が主演、森田望智、安藤政信、華村あすか、木村文乃、橋爪功らが共演。  

新宿の伝言板への書き込み依頼がきっかけで、冴羽リョウ(鈴木亮平)はコスプレイヤーをしている行方不明のくるみ(華村あすか)の捜索を彼女の姉から頼まれる。冴羽リョウは、相棒で元警察官の槇村秀幸(安藤政信)とともに暴力団に捕まっていたくるみを見つけて救出に向かうが、くるみはそのまま逃走してしまう。その直後、槇村は血のつながっていない妹の香(森田望智)と二人で彼女の誕生日を祝っていると、突然凶暴化した男に襲われて殺されてしまう。香はリョウに事件の真相を調べてほしいと頼むが....

日本の大都会・新宿の街でトラブル処理を請け負う冴羽リョウの活躍を描いたアクションドラマ。
冴羽リョウはいつもはスケベでお茶らけているが、いざという時は頼りになる凄腕の仕事請負人で、そのギャップが魅力的でカッコいい。
冴羽リョウを演じた鈴木亮平は徹底した役作りで有名だが、本作でも鍛えあげた筋肉に加えて、アニメ版での冴羽の動きや、アニメ版で声優を務めた神谷明の声や喋り方までそっくり真似てアニメ版のイメージを見事に再現している。
「シティハンター」は日本のコミックが原作であるのにもかかわらず、これまでフランスや香港など海外では実写映画化されているが、日本での実写化は見送られてきた。人気コミックの原作をベースに作られたアニメ版には熱狂的なファンが多く、彼らが満足できる実写化は困難と思われていたのだろうが、鈴木亮平がその高いハードルを見事にクリアしている。鈴木亮平の役者魂には驚かされる。
シリーズお決まりのお色気ギャグに加え、銃撃戦を交えたアクションも素晴らしい。
歌舞伎町でのモッコリショーなどアニメ版でもお決まりのシーンを実写でも上手く再現している。
アニメ版では度々登場するカラスやトンボの挿入シーンは、意外なアイテムとして使用されているので要チェックです。
原作やアニメ版と同様に警視庁の野上冴子刑事(木村文乃)や愛車の赤いミニクーパーも登場し、ラストは恒例のハンマーシーンで幕を閉じるなど従来からのファンへのサービスも嬉しい。
エンディング曲はアニメ版でお馴染みの”Get Wild”♪ベースの”Get Wild Continual”♬なのが心憎い。 

2024.4 配信で鑑賞
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