とむ

シティーハンターのとむのネタバレレビュー・内容・結末

シティーハンター(2024年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

「ドラマでやれよ」って感じ。
SNSや予告編であれだけ期待を煽られてた割にはガッカリな仕上がりでございました。

如何にも「セットでござい!」って感じのシーンが多くてドラマだったらどうにか成り立つかもしれないけど、せっかくNetflix出資の媒体なのに安っぽいのが最後まで気になった。
今はもう「今際の国のアリス」レベルのものがドラマで観る事ができて、しかも同じNetflix出資でこのクオリティは残念としか言いようが無い。


確かに鈴木亮平のボディメイク含む仕上がりは素晴らしかったです。
でもそれはあくまで俳優さんの頑張りであって、それでドラマ自体のクオリティアップに繋がってないのが本当〜〜〜に残念。
製作陣は鈴木亮平に謝った方が良いと思います。

森田望智さんのコメディエンヌとしてのお芝居も素晴らしかったんですけど、
いかんせん脚本的に香が馬鹿すぎてなー
くるみが心を開く流れもよくわかんないし
「私のせいだよね」っていう割には謝らんし、
マンガのキャラクターから実写に起こすに当たってのキャラ付けが完全に失敗してるイメージ。

トー横界隈とか、インスタグラムとか、コスプレイヤーとか、現代風にアダプテーションしている箇所は多いのに、製作者がそこに理解を示さず重要なところで手を抜いてる感じが見えてあんまりなぁ…という感想。


「マンガ原作だからな〜」というこき下ろし方をするつもりはさらさら無くて、
それこそぶっ飛んだ銃撃アクションとしてある種のデフォルメ的な表現をしてくれる分には全然オッケーなんですけど、そういう工夫があまりにも見られないんですよね。
韓国映画の「魔女」や「新幹線 ファイナルエクスプレス」とかはその辺マジで上手かった。

映像表現的にも、演出的にも、編集的にもCGの使い方的にも、10年以上前に使い古された月9ドラマの延長線でしか無い。
それどころかVIVANTの方がよっぽどアクションは頑張ってたと思う。


ラストの「止めて引く」も一連の流れじゃ無くてカット割っちゃってマジで取ってつけたような感じだし、ダサダサでしたね。
とむ

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