かりんとう

シティーハンターのかりんとうのレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
3.4
これが本当の意味での「実写化」なのかもしれない。

制作陣と演者の原作に対するリスペクトはとても感じる。
だからこそ「まんま実写で再現しちゃいました」というノリを受け入れられるか否かが評価の分かれ目になるとおもう。

索発射銃で新宿のビルを滑空することはできないし、弾丸でボルトを回すのも現実には不可能だ。
この「現実には」を言い出したらこの映画はまったくの茶番になってしまう。
だから、もし冴羽獠がパラレルワールドで人間として生きていたら。と考えて観たほうがすこぶる面白くなる。

北条司特有の癖っ毛(?)にはじまるビジュアルやキャラクター設定を忠実に再現しているのはお見事。
例のシーンの鈴木亮平の肉体美だけでも、本作にかける並々ならぬ努力の痕跡を感じる(御本人は以前『筋トレとか嫌い』と発言していた記憶がある)。

2時間の映画では難しかったかもしれないが、人気キャラのファルコンが登場してほしかったというのが惜しいところ。
続編があったら是非楽しみに待ちたい。