はる

シティーハンターのはるのレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
4.0
初恋は冴羽獠だった。幼稚園のときに通園バスに乗っていたのだが、そのときにどういう経緯だったか忘れたが、先生に「普段はおちゃらけているのに決めるべきところを決めるところが好き」と言って「渋いね」と言われたことを覚えている。
この実写版はそういう冴羽獠の魅力を鈴木亮平が240%表現していた。め~~~っちゃかっこよくてメロった。今まで鈴木亮平のことは「肉体がすごい人」くらいの認識だったのだが、この映画を観てる間は「めっちゃスタイルいい…♡」「かっこいい…♡」みたいな感じになってしまった。カッコよすぎる……!

この映画に合わせてかKindleで2巻まで無料になっていたので原作を読んだのだが、この原作の要素を上手く実写に落とし込んでいるなと本当に感心した。槇村兄妹の関係性を説明するときの会話が自然で、説明っぽさが極限までそぎ落とされているのに感心したし、香が屋上で慟哭するところも本当によくて泣きそうになった。
香が原作に比べて若干、パワーダウンしている感はあるが、普通の二十歳の女性ということを考えるとむしろ自然で、くるみと会話しているところは同年代の女性同士であるという感じがよく出てて好きだった。ギャグマンガだから成立しているシーンを実写にするための工夫がいくつもあって、かなり好感が持てる実写映画だった。インティマシーコーディネータとLGBTQ監修がついているのにも誠実さを感じた。

あと鈴木亮平がかなり神谷明に寄せて喋っているように感じた。時々、声がかなり似ていて驚いた。
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