佐藤祐市監督 Netflix
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は10/43
友人からオススメされたので。それほどして―ハンターに詳しい訳では無いのですが、ただ、まだ少年ジャンプを購読していた頃に、連載を勝ち取る短編漫画の投票があり、そこでは新沢基栄のラブコメよりも高い評価を受けて受賞したのが、このシティーハンターです。もちろんシティーハンターの短編読み切りも面白かったですけれど、私は新沢基栄さんの短編が大変面白かったので残念だった気持ちがあった事を覚えています。
そして、当時は大変シリアスな、スナイパーとしての話しだったと記憶していますし、確か外耳道に銃弾を撃ち込む、それもボクシングの試合の最中に、という離れ業をやっていた記憶があります・・・いや、違ったらすいません・・・
そんな事から始まった連載のかなり初期の話しを描いています。もちろん漫画ですから、リアリティラインはそこまで厳しく鑑賞したわけではないです。ですが、どうしても気になる部分がいろいろありましたし、フランス人フィリップ・ラショーの「シティーハンター」という完璧に近い作品を、それも異文化の人が憧れから作品に昇華させているのを観た後だと、どうしても評価が下がってしまいました・・・
まず、良かった点。
1 鈴木亮平さんの熱量、それも、ギャグとシリアスの両方に熱量を感じさせ、冴羽獠の具現化に成功している ただし、ギャグ成分多め
2 新宿というシティハンターのホームグラウンドが使える
3 ADというかなり初期のキーを描く志は高い
という感じでしょうか?アクションの良い悪いについて、あまりアクションに詳しくないのでよく分からないです。
しかし、逆に気になる事も結構あるんです・・・冒頭の話しなので、とある場所に、パートナーを連れて行き、その後、事件が起こるのですが、何故その現場を、知ったのか?というシークエンスが、私には分からなかったです。
些細な事ですよ、事件現場に居合わせるのが名探偵の宿命であり、存在理由だ、と言われたら、私も首を縦に振ります。でも、一応のきっかけは欲しいですし、それが無いと、良い意味で考えると超能力者なのでは!と思ってしまうか、悪い意味で考えると、脚本家の頭が悪いのでは?と思ってしまうのです・・・
そう言う意味で、秘密結社とか悪の組織とかショッカーとかそういうレベルの悪意ある組織が存在すると、更にリアリティーがなくなると感じます。リアリティある中で、ギャグをするから、価値があるんじゃないか?と思うのです。
ネタバレは無しの感想なので、余り踏み込みませんが、人間が決意を込めると、この世界では大きな慟哭を起こす感じ、と言えば伝わるでしょうか・・・
それでも、Netflixだから、何とかなるのでは?と思ってみていましたけれど、確かにお金はかかっているのですが、もう少しいろいろ準備出来たような気がします。装置や舞台、美術やCGだけじゃなく、脚本を練って欲しかったというのが個人的な感想です。
香という重要なキャラクターも、つっこみ要員な感じが強く、もう少し複雑なキャラクターだと思います。それに、少しとうが立っていると感じます、実年齢はどうなのか?ワカラナイけれど。
ゲットワイルド という曲に思い入れのある人に、オススメします。