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殺人に関する短いフィルム
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『殺人に関する短いフィルム』に投稿された感想・評価

Kota

Kotaの感想・評価

3.4
ある青年とタクシー運転手と弁護士が関係する殺人に関する短いフィルム。85分では語りきれないこの物語は、その後大きな問いかけへと変わる。明暗の作り方が独特で、影になって見えない場所が多いのは映画全体のテーマのよう。この短さと思えないくらいの密度。
horahuki

horahukiの感想・評価

3.8
シリアルキラー系の作品で監督が参考にしたって語っていたり(最近だと『フリッツホンカ』のファティアキン監督)、良くレビューで引き合いに出されていたりするので、見といた方が良いなって思って初のキエシロフスキー。

2つの殺人が本作では描かれるのだけど、装飾することは一切しないドライな筆致が「人を殺す」ことの重みを物語っていて、特に2つ目の殺人のやるせ無さと言ったら…😱

殺す人・殺される人。双方に生身の人間として抱えているものがあるということは色んな映画で描かれてきたわけだけど、本作はそういった加害者・被害者への理解を観客に促すことによって、犯人にも同情の余地があるよね?といった「意味のある殺人」的なわかりやすさを提供するものではなく、「人を殺す」ということはどういうことなのか…ということをあるがままに突きつけてくるから、心を抉られるような強烈な余韻を残していく。凄まじい作品!

左右なり上下なり、光と闇を同一画面内に両立させた映像が非常に多く、加害者側にも被害者側にも(たとえ表面上はムカつく奴に見えたとしても)片面的ではない複雑な内面がその奥には存在しているのだという生身の多面性を強く印象付けてくる。

とはいえ、殺人の理由を解き明かすようなことはせず、なぜ殺人が行われたのか、なぜその相手を選んだのかといったことは、はっきり言ってよくわからない。ただ、過去の直接的ではない過ちによって居場所を無くし、さらにはその過ちが自己の存在価値すらも地に落とすものであったがために絶望的なほどの自己否定が生まれ、外にも内にも支柱となるものを失い空っぽになった彼の行き場のない叫びだったのではないかって思った。

そう言った人間を救うどころか、貶めることしかできなかった現実に胸が苦しくなるし、彼からその必死の叫び声が漏れ出てしまった時点でもう行く先は決まってしまうのだという無慈悲さと否定したいけど否定できない正しさの表裏に心を押し潰されたような衝撃を受けた。

殺人の生々しさも凄くて(グロさはないけど…)、素人がそう簡単にできることじゃないってのが良くわかる。だからこそ、それと対比したクライマックスのプロによる殺しにすっごい嫌悪感が生まれてる。あと、ネコの首吊り映像があるんでネコ好きは注意!

今日『エスケープルーム』見てきたんだけど、この時期でも映画館は割と人がいて驚いた。『エスケープルーム』は全然入ってなかったけど😅
TS

TSの感想・評価

3.7
【7分にもわたる惨殺シーン】78点
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監督:クシシュトフ・キエシロフスキ
製作国:ポーランド
ジャンル:ドラマ
収録時間:85分
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 クシシュトフ・キエシロフスキ監督の名前は多分一生噛んでしまうかもしれない笑 以前に興味本位でBlu-rayを購入していたのですが、なかなか興味深い内容でした。恐らく、多くの方は『ダンサーインザダーク』を思い出してしまう展開かもしれませんが、ここまで徹底して、人の惨殺シーンをじっくり描き、命ある生命がただの肉片と化す生々しさを表している作品はなかなかないように思えます。

 簡単に言うと、妹を亡くした青年が、衝動的に無関係のタクシー運転手を惨殺してしまい、彼はその罪を償わなければならなくなるという話です。このタクシー運転手の惨殺が起きるのが中盤あたり。そのシーンは7分ほどあり、一説によると映画史上最長クラスだとか。確かにある意味釘付けとなってしまいました。人はこんな無慈悲に簡単に殺されてしまうのかと唖然。何十年も確かにこの世を生きてきたはずなのに、なんの関係もない人物に殺されて人生を閉ざされてしまうのかと。そんなことを言えば、これまで見てきた幾重にもわたる映画でも、人を殺めるシーンはありました。だがしかし、今作ではそれが異様に長い程描かれているため、余計にリアルさが増すのです。可愛そうとかいう感情を飛び越えた何かがありました。

 そんな蛮行を国が見逃すわけもなく、弁護士の尽力も虚しく、彼は絞首刑となっていきます。そのシークエンスがまた強烈。タクシー運転手の惨殺と、国が実行する青年の死刑はある意味同じ死へ向かうシーンではあるのですが、どこか対照的であります。絞首刑のシーンをまじまじと見させられるとなると、どうしても『ダンサーインザダーク』を彷彿してしまいますが、こちらは超機械的であり同作とはまた違った衝撃を与えられます。ついさっきまで確かに動いていた生命が一瞬でそれではないものに変容する。そのあたりをリアルに、見事に描いた異色作と感じました。80分ほどしかないので短いのですが気が重たくなりましたね。

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