片腕マシンボーイ

死体の人の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

死体の人(2022年製作の映画)
3.7
お会計時の唐田さん楽しくて2回見た!でも3万3000円あったらめちゃんこ美味いもん食えるぞぉ……、母ちゃんと父ちゃん連れて食事でも行ったら良かったのに、天然うなぎ食えるぞぉ!

役者を志していたのに気付けば死体の役ばかり!そんな死体の役も拘りすぎて監督には煙たがられる始末……、そんな吉田はある日初めてデリヘル呼んでみたんやが来たのは清楚系有名女子大とは名ばかりのピンク髪ギャルのカナ、しかしカナちゃんってば営業上手なテクニシャンでついついオプションつけまくっちゃうんよぉ……、って話!

うん、嘘です、いや嘘ではないですが、カナちゃんがテクニシャンってのは物語の序盤で、その後吉田は仕事のこと、家族のこと、妊娠のこと、散々悩まされます、一方でカナちゃんもヒモの彼氏のことで散々悩まされます、そんなふたりのドラマが重なり合った時、一世一代の大芝居が!っつ〜、時にコミカル、時にシリアス、なかなか愉快な作品でしたよ!

死体役を得意とする役者吉田の役は奥野瑛太、個人的にはチンピラ役の多いイメージやったけども、本作のポンコツっぷりは見事!死体のディテールに拘りすぎてシーンをカットされてしまうことも少なくないダメ役者っぷりは愛おしいし、母ちゃんの体を張ったエールに見事に応えて見せた姿には涙涙よ……
そうね、母ちゃんがまた優しくて最高なんだぁ!スンスン

そして、ずっと興味が無かったけども「朝がくるとむなしくなる」で、あれ?好きかも……、「の方へ、流れる」で、ぺろぺろぺろぺろ!なった唐田さんがヒロインのデリヘル嬢カナ役、なんとも可愛くエッチに吉田から有料オプションや延長料金を追加させた後の、お会計シーンの早口っぷりが見事で、ゲラゲラしましたねぇ
そんな唐田さん、本作でもめっきりキュートでやっぱり好き〜、なったね!ってか「覚悟はいいかそこの女子」や「血ぃともだち」ん時の魅力の無さはなんやったんや?……とはいえ時期的にそれに近い「寝ても覚めても」はまだ観る気になれんけども

あと、カナの彼氏のへっぽこバンドマンはまぢクズ過ぎてどうしよもなかったからば、左右の眼窩にイーソーとイーピンねじ込んでやるってばよ!ぷんぷん、でも一生報われなさそうなポンコツやったしどうでもいいかぁ!

そして!スペシャルなキャストとしては少しだけど目立つ役で平井亜門くんも出ていてマシンボーイはキャッキャしましたよぉ、出番は少ないながら印象的な使われ方をしていて、ちゃんとクレジットされてる田村健太郎とかより目立ってましたね!

うむ、これは今後2時間サスペンスや「相棒」とかで死体役で出てくる役者さんの事が気になってしまう良作でしたね、死体にだっていろんなドラマがあるのよぉ、……まぁマシンボーイは2時間サスペンスとか全く観ないんやけどな!