Jun潤

聖なる復讐者のJun潤のレビュー・感想・評価

聖なる復讐者(2022年製作の映画)
3.4
2023.06.03

予告を見て気になった作品。
久しぶりの韓国産クライムサスペンス。
こういう正義は我にあり!なリベンジものもストーリー展開として王道だと思うので、韓国映画界との化学反応に期待です。

クリスマスの朝、とあるビルの貯水槽から、暴行された凄惨な死体が見つかる。
殺されたウォルの双子の兄であるイルは、弟を殺した犯人を見つけ出し、自身の手で復讐を果たすために自ら少年刑務所に入る。
そこは、受刑者たちの暴虐なヒエラルキーと、むごい仕打ちを繰り返す監視員のいる暴力の温床だった。
閉ざされた塀の中で、イルが掴む残酷な真実とはー。

サスペンス……?まぁ、サスペンスか……。
どちらかというとバイオレンスアクション?
導入部分からてっきり潜入捜査的なノリかと思いきや、真正面から場所的にある意味正攻法で復讐を果たそうとするイル。
中盤ぐらいまではそんなボロボロになっても弟のために……と思えていましたが、後半になってくると痛々しさの方が勝っていましたね。

真相についても一応はどんでん返ししようとはしていましたが、そのまま塀の中にいるんじゃあ芸が無いなと思っていたままのものをお出しされてちょいと物足りない感じ。

序盤はムカつくだけの他の受刑者たちに対しても最終的には哀れみさえ感じてしまったり、善人だと思っていたキャラの裏の顔、それに対する若干ヒヤッとする結末と、話ではなくキャラのイメージを始まりと終わりでガラッと変えてきたのが印象的でした。
Jun潤

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